言葉の勉強 「怨みに報ゆるに徳を以てす」 | 瀟々のブログ

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怨みに報ゆるに徳を以てす


(怨みに対しては徳をもって報いることだ)


これは広く知られる名言で、仏教の教えにも重なっています。


「怨みに対して怨みをもって返すならば、ついに怨みは静まることがない。怨みを捨ててこそ静まる。これは永遠の真理である」 2500年前、釈迦さまは人々にそう説き、怨みに対して、慈悲と寛容をもって報いるなら、怨みはたちまち止むと教えています。


老子の意味するところも同じですが、「目には目を」という怨みの報復を行えば相手に怨みが残り、負の連鎖が始まります。それは無為の生き方とは逆の、作為と悪感情だらけの愚かな生き方だという教えです。


『老子』第63章より