映画「前科者」ネタバレなし。更生とはもう一度生まれ変わること | 私の5 室は映画館・映画レビュー

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1/28 (金)公開作品
1/29 (土)鑑賞


レビューに、ネタバレなしです
 

記事の内容で、下の記事と重複する内容は 割愛しています


恐れ入ります、細かい箇所を知りたい方は、下記からご確認下さいおねがい


 

前科者エピソード

※フライヤー(ちらし)よりそのまま


阿川佳代(有村架純)は保護司を始めて3年、

仕事にやりがいを感じ、様々な「前科者」のために奔走していた


そんな中佳代が担当している物静かな工藤誠(森田剛)は保護観察満了が近づいていた


誠は職場の同僚を刺殺した殺人罪で6年の実刑を受けたが、更生を絵に描いたような人物で、佳代は誠が社会人として自立する日は近いと楽しみにしていた



しかし、誠は忽然と姿を消し、再び警察に追われる身に


一方その頃、連続殺人事件が発生。警察の捜査によって被害者の爪にあったDNA型が工藤誠のものと一致することが判明する



そして、捜査が進むにつれ佳代の壮絶な過去や、若くして保護司という仕事を選んだ理由も次第に明らかになっていく…


見どころ

・連続殺人に巻き込まれていく中で、事件で出会う阿川佳代(保護司)と滝本伸二(警察官役・磯村勇斗)の関係



・元保護観察対象者、斉藤みどりとの交流が友情に変わる(阿川を励ますみどり)



・急な呼び出しも受け入れ始めるコンビニ店長と意識の変化


・佳代が保護司になった理由を事件の謎と共に明らかにしていく絶妙な脚本


・佳代が、正直な本音を語る場面


作品の印象

・社会性のある重いテーマを扱っている


・一級レベルのサイコサスペンス


・みる者に強く訴える力がある


・予想以上に目が離せない


・時間を忘れ、最後まで集中していた


・終了後、椅子から立ち上がれなかった


・見る価値があり、名作になると思う


 ・ネタバレに左右される前に観て欲しい


・崇高で清い、前向きな気持ちになった


キャスト

  

   保護司 有村架純

若き新米女性保護司・阿川佳代


熱さ、もろさ、強さを絶妙に演じ、全身全霊で役を、生きたようにみえました


   前科者 森田剛 

ベテラン役者かと見紛った渾身の演技


脇を固める役者陣

右上から、木村多江 若葉竜也   

マキタスポーツ リリー・フランキー 石橋静河 宇野 祥平

 右下 北村 有起哉


・適材適所なキャスティング

・各々の演技が素晴らしい

・配役が作品のクオリティを高めている


保護司の描写

 

・保護司は、信用し信頼されることが土台の、無償で成立している関係


・保護司と対象者は立場は違うが、築く信頼関係は家族以上かもしれない


・献身的に前科者に寄り添う姿勢


・土台に良心と愛がありとても崇高


・清濁併せ吞む姿勢でも、境界は越えない


感想


①犯罪は、加害者と被害者と遺族だけでなく、周囲の人に黒い感情をもたらし、彼らの人生や生活、心を思う以上に左右してしまう

だから、軽々と殺人や犯罪を日常的に行う映画作品を理解出来ないのです


②前科者にとって、

・自分を待っていてくれる人がいる

・道を踏み外しそうになったら、本気で叱ってくれる人がいる

・寄り添い、そばにいてくれる人がいる

これが社会で生きる力、希望、源、救いになるのねと思いました


・人を殺す程の、心神喪失状態に落ちた人を「人間」に戻す有村架純(阿川)



・るろうに剣心で、剣心を人斬りから

「人間」へ戻した有村架純(雪代巴)



どちらの眼差しも優しく、全てを受け入れる器を持った存在、有村架純さん自身にそういう素養があるから、例え異なる作品でも、全てを包み込む作品の名シーンを演じる、役に呼ばれたのでしょうか


※ドラマ版 保護司 全6話

アマゾンプライムビデオで鑑賞できます