映画「偶然と想像」あっぱれ!! 圧倒的な量の台詞劇 | 私の5 室は映画館・映画レビュー

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12/27月 ミニシアターにて鑑賞 


濱口竜介監督短編オムニバス

第71回ベルリン国際映画祭

コンペティション部門銀熊賞

(審査員グランプリ)を受賞


サムネイル

簡単なあらすじ


第一話「魔法(よりもっと不確か)」

親友が「いま気になっている」と

話題にした男が、

2年前に別れた元カレだったと気づく


第二話「扉は開けたままで」

50代にして芥川賞を受賞した大学教授に落第させられた男子学生が、逆恨みから彼を陥れようと、女子学生を彼の研究室を訪ねさせる


第三話「もう一度」

仙台で20年ぶりに再会した2人の女性が、高校時代の思い出話に花を咲かせながら、現在の置かれた環境の違いから会話が次第にすれ違っていく



作品の印象


会話劇で物語は進行します

圧倒的膨大な台詞の長回し!!


意図的に感情を抜いた演出のため、

作品はあえて、棒読み演技です

ドライブマイカー(監督の村上作品)

で演者が舞台の台本を、皆でひたすら

本読み(棒読み)シーンと似てます


偶然によって、

人生が切り替わり、人生が変化する

もし〜なら、あの時こうしていたらと

想像を委ねる




感想ネタバレあり




以下ネタバレします 






第一話「魔法(よりもっと不確か)」

女優が童顔で中高生に見えるのに
社会人と付きあってた設定に違和感

引いたのは、元彼の職場に突然押しかけ、相手の都合を無視して喋り続けた
正直な気持ちだからと、理路整然と
棒読みだから余計、怖い


自分の感情や要求を優先して空気は敢えて読まず、大丈夫?と心配になり

そんな人がいたら私は速攻逃げます

第二話「扉は開けたままで」



教授と生徒が濡れ場朗読を通して、ハニートラップのはずが、カウンセリングになり、お互い特別な関係に

芥川賞を受賞した教授には、優れた言語化能力があり、言葉を送ります

あなたはあなたの価値を抱き締めてあげなくてはなりません

そうして守られたものだけが、思いもよらず誰かと繋がり、誰かを励ます事があるからです

官能とシュールさの共存、人と人が通じ合う瞬間が描かれていて、好きです


第三話「もう一度」


この話は結婚し子育てし、子供も手が離れてきた人は共感すると思います


誰かわからなくても、挨拶されたら感じ良く当たり障りなく会話するスキル


子育てママさんは皆装備してません?

別れたあと、あの人誰だっけ?とか




「何にでもなれると思っていたのに


時間だけがたって。不満はない


でも時間にゆっくり殺されている感覚


自分は世間的に見れば幸せなのに

 

何に対しても心が動かなくなり辛い」


40代50代の女性で泣いてる方の気持ち

わかりました


3作品とも、見応えありました

レビューも、思う所があり過ぎるのか


書くのに時間かかって、ついに昼過ぎになりましたガーン


この作品皆さんはどう感じますか?

ぜひご鑑賞下さいニコニコ