学校の問題 | 日々新面目あるへし

日々新面目あるへし

ブログを続ける指針に、会津八一の書「学規」に学びたい。
 一、この生を深く愛すへし
 一、かえりみて己を知るへし
 一、学藝を以って性を養うへし
 一、日々新面目あるへし

2016.5.30

 

 中3と高3の孫息子が進学塾に通っている。受講日でない日にも

自習室へ出かけているらしい。自分の学生時代はマイルームなど

無かったので図書館へ出かけたことを思い出すが、今も相変わら

ず図書館で自習する学生が少なくない。


 大阪の府立中央図書館や市立中央図書館には、そういう自習に

恰好の場所があり、いつ行っても受験勉強らしい生徒が勉強をして

いる姿が目に止まる。自分の部屋があっても自習する者が集まっ

ている環境が自習し易いのであろう。


 ともあれそれは個人の自由だが、それより学習塾のあまりに多い

ことに驚く。学校の授業では進学出来ない風潮であろうか。学校の

授業も進学に必要だが、進学塾の授業を受けさせることが当然な

のであろうか。


 勉強の基本は昔も今も変らない、学習の能力は意欲を促す環境

の在り方と思える。学習塾や私学では自由な資金で優秀な講師や

教師を揃えられるが、公立の学校は資金が限定され優秀な教師を

揃えられるとは限らない。


 そういう教育現場に資本主義の悪弊を感じる、学校教育の場でも

教師や生徒は環境の良い場所を選んでゆくが環境の選択は資本

主義の在り方からの格差によるだろう。しかし単純ではない学力も

その為の仕事も人が選べるようで、実際は学力や仕事の方が人を

選んでいるように思える。