学問と藝術の使命 | 日々新面目あるへし

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ブログを続ける指針に、会津八一の書「学規」に学びたい。
 一、この生を深く愛すへし
 一、かえりみて己を知るへし
 一、学藝を以って性を養うへし
 一、日々新面目あるへし

2016.5.26

 人間には「言えば伝わる人」、「言っても伝わらない人」、
「言わなくとも分る人」の三種類に別れるという意見がある。
分り易いがどうもそんな単純なことではないだろう。

 仏法では、人間は五種類に別れると説いている。自分流に
これを「有徳」「有縁」「努力」「従順」「有害」の区別と
受けとめている。

 学問と藝術の使命は、この人間の種類を認識した上で誰に
も伝える為に培われてきた面がある。学問は生存面に藝術は
生活面につながっている。 
 
 人類の≪戦争と平和、文明と文化≫の歴史は人間が五種類
に別れる証明でもある。そして五種類である故に故に、家族、
人間社会、民族、国家という組織を形成している。

 人間が五種類故に、核廃絶に人類連合という考え方が一笑
にふされるが、逆に五種類故に必要ではないかと思われてな
らない。或いは五種類にこそ人類連合の条件と思いたい。