バッハと私(344) あるバッハの観方 | 日々新面目あるへし

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ブログを続ける指針に、会津八一の書「学規」に学びたい。
 一、この生を深く愛すへし
 一、かえりみて己を知るへし
 一、学藝を以って性を養うへし
 一、日々新面目あるへし

2016.4.16

 街歩きウォーキングの途中で定期的に図書館に寄っている。
書籍やCDの用事の後、音楽関係の書架でバッハ関係の書籍
を暫らく拾い読みしている。

 昨日も阿倍野図書館で出会ったバッハに関する観方が印象
に残っている。その著者はバッハが死を憧憬していた観方に
つながるかのようにこう述べていた。
 
「・・十全に生きている者は、死も親しく共有出来る範囲
までふみ込んでいるのかもしれない・・・」

 そのように思えるバッハの観方を、著者は彼の作品につい
てこう述べている。

「・・バッハの音楽は個人の情熱とは異質である、一人の
人間によって創られた音楽とは思えない。ある大きな全体か
らの流れであろう・・・」

 私はこの二つの観方に共感を受ける、そして大きな全体と
は個性や時代を超えた考えられないものであり、考える必要
のないものと受けとめている。