バッハと私(340) 世俗カンタータの思い出 | 日々新面目あるへし

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ブログを続ける指針に、会津八一の書「学規」に学びたい。
 一、この生を深く愛すへし
 一、かえりみて己を知るへし
 一、学藝を以って性を養うへし
 一、日々新面目あるへし

2016.4.11

 バッハの音楽の魅力の一つに、とてもユーモラスな面もある。
奏者が語ったそのほめ言葉をから、久し振りに世俗カンタータ
を聴いてみた。手許にその次の3曲のCDがある。

 ○ コーヒーカンタータ BWV211 お静かにしゃべらないで

 ○ 農民カンタータ BWV212 おいらの今度の領主さま

 ○ 結婚カンタータ BWV202 消えよ悲しみの影

 早や50年も昔になってしまったが、これらのカンタータに
かって交友を楽しんだ古典音楽同好サークルで、誰よりバッハ
愛好者のS君がすすめてくれた曲だったことを思い出す。

 今朝、農民カンタータの終曲の合唱が響いたとき、今は亡き
S君の面影が浮かびとても懐かしかった。彼が元気であったら
共にバッハの音楽を語り合ったことであろう。

 古典音楽愛好者は、何れバッハに行き着くと語っていたのも
彼であった。自分はその観方にバッハ以外の音楽は、バッハに
行き着く為にあると思い込んでいると応えたい。