バッハと私(338) バッハをほめる言葉 | 日々新面目あるへし

日々新面目あるへし

ブログを続ける指針に、会津八一の書「学規」に学びたい。
 一、この生を深く愛すへし
 一、かえりみて己を知るへし
 一、学藝を以って性を養うへし
 一、日々新面目あるへし

2016.4.9

 バッハの音楽をほめる言葉が少なくない、その代表的なもの
を那須田務氏が氏の著書のあとがきに、著名な演奏家から聞い
たことを次のように伝えている。

 ○ 知性と感情表現の両面に優れ、そのバランスが取れてい
   ると共に個々の作品の完成度が極めて高い。

 ○ 「フーガの技法」のような学究的な作品や、受難曲のよ
   うな精神性を湛えた名作がある。

 ○ 「コーヒーカンタータ」のように、ユーモラスな作品や
   楽器の名人芸が存分に発揮される作品がある。

 ○ 知的・感覚的・感情的・精神的にも、喜びと満足を与え
   てくれる。

 バッハの音楽を生甲斐の一つとも思える自分にとって、何と
嬉しい観方であろう。これは演奏家の観方であるのも嬉しいこ
とである。

 バッハの音楽は繰返し演奏することで分ってくる感性がある。
私は演奏家でないので何度も繰返し聴くことで、バッハの感性
に出会っている、私にはまことに貴重な出会いである。