2016.2.11
歩きながら時に考えることがある、その一つに青年と老年の
在り方を眺める。青年の指針として、三十代に紀野一義先生か
ら学んだ「挑戦し、肯定し、楽しむ」という言葉がある。
この言葉を実践するとき、自分は挑戦し肯定する事を楽しむ
と受けとめていた。この指針は老年期に入っても基本的に変ら
ないが、ただそこに感謝の念を付加える。
今の自分は「感謝し、挑戦し、肯定し、楽しむ」と受けとめ
ることで、楽しむ在り方が変って来ている。青年期の行動中心
から感謝の念に伴う嬉しいことを見出す楽しみである。
このような思い込みは、歳を重ねて変ってきたからであろう。
老年期に入って取り分けよく歩くのは、健康面もあるがむしろ
嬉しいからに違いない。
歩きながらこういう事を考えるのか、歩くからこういう事を
考えるのか、何れにしてもこういう気持に出会うのが嬉しい、
これは多分に老年の特典かと独りごちる。