映画 「ブリッジ・オブ・スパイ」 | 日々新面目あるへし

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ブログを続ける指針に、会津八一の書「学規」に学びたい。
 一、この生を深く愛すへし
 一、かえりみて己を知るへし
 一、学藝を以って性を養うへし
 一、日々新面目あるへし

2016.1.22

久し振りに観終ってもう一度観たいと思えた映画であった。
スピルバーグ監督・トム・ハンクス主演と期待通りで、実に
見応えある作品であった。

1950~60年代、米ソ冷戦下の実話を描いた熱い人間ドラマ
で弁護士役トム・ハンクスを中心に、映画ならではの迫力が
印象深く描かれていた。
 
 ドラマであるから俳優の演技が問われるが、映画らしさの
構成に製作技術の高さを覚える。米ソ冷戦下の現場はかくも
重苦しいものであったかと思わずにいられない。

 弁護士夫人役に出演していたエイミー・ライアンの美しい
風姿と、その家族の在り方も好印象で男の仕事とは、こうい
う家庭あってこそと思ってしまう。

 戦争は互いに憎しみを増長させる面があるが、だが人間性
はそれを踏みとどまらせるものがある。それをこの映画で伝
えたかったのではなかろうか。