バッハと私(287) 楽音の響きに | 日々新面目あるへし

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 一、学藝を以って性を養うへし
 一、日々新面目あるへし

2016.1.20

 バッハの楽想はチェンバロ、ヴァイオリン、チェロ、オルガン、
フルート等の単独演奏の響きに絶妙の好ましさがある、他の音楽
では味わえない楽音の妙を覚える。

 しかし自分だけの感覚で「フーガの技法」をチェンバロで聴い
ていると、ピアノでは物足らない、というより偏見に過ぎないが
些細な抵抗感を覚えることがある。

 バッハの音楽には上記の4種類のソロ演奏曲が多い、これだけ
の作品だけ、毎日聴いても私の寿命までに聴き切ることは出来な
いだろう。

 私の脳はこうして書斎で聴くときは、何よりソロ演奏を好んで
いる。そんな脳の欲するように若しチェンバロを弾くことが出来
るならと思わずにいられない。

 街歩きでピアノ教室を時々見かけるが、チェンバロ教室があれ
ば習いに行きたい。この楽器の音色はそんな他愛ないことを思う
ほど好ましい。