Financial Timesネットニュースを見たのだが、スイスの金融大手2行の1つ、
クレディ・スイスが経営危機に陥り、もう一つの雄UBSにより、買収が進行中と云う。
素人目には、これらスイスの銀行は世界的にも超安全な銀行であるとの認識があるので
当方もビックリしたのだが。
【経営危機のCredit Suisseを UBSが買収することでスイス当局が斡旋】
そして今朝の報道では、昨日UBSが、クレディ・スイスを30億SF(約4300億円)で
買収する事で合意したとの事、しかしスイスの大手銀行の買収額が4300億円とは如何
にも低額と思うのだが、買収詳細が不明故に何とも言えない。しかしこの2行統合に際し、
1万人の従業員削減が必要となる由だから、この点でも未だ問題は残る。
此れで、米国中堅2行のシルバーゲート銀行とシリコンバレー銀行の経営破綻に続く
金融不安が解消したとは言えないが、それこそToo big to fail (大き過ぎて潰せない)
だろう。 因みに当該の米国の2行はtoo bigではないが。
【サウジアラビアの資産家等が資金引き揚げの動きが出てきている】
スイスの銀行は、世界の大金持ちを相手のウエルスマネジメント部門が相当の比重を
占めているが、既にサウジアラビアやUAE等の資産家の顧客が再建の行方を懸念して、
資金を引出す動きも出ている由だ、資金引き揚げとなれば更なる国際金融市場への悪影響
も懸念される。 そして廻りまわって結局は、我々庶民の経済生活にも大きな影響を
及ぼすのだから、資産家でなくても目を離せない訳なのだ。
(写真はYahoo!ニュース画像から)