遂に、旅立たれてしまいました、78歳は早過ぎる死です、本当に残念です。

以前から 哲也さんは奥様に、 『自分の訃報は、葬儀など全てが終わるまで誰にも

知らせるな、社葬もするな』 と云われていた由で、自分自身の事で人を煩わせたくない、

と言う男気だったのです。

そして、俳優という職業は夢を売るのだから自分の闘病姿を見せてはいけないと近親者を

除きお見舞いも断っていたそうで本当にプロの俳優としての美学と思います。

 

今、改めて渡 哲也さんの2008年版のBest SelectionというCD♪を聴いていますが、

彼の歌声は元々寂し気ですが、又何故か全て曲自体の歌詞が悲しいのです。

 

   🎶「くちなしの花」「道連れ」「わかれ花」「水割り」「ほおずき」「あじさいの雨」

       「あいつ」「朝焼け」「ひとり」「星の流れに」「鳳仙花」「山茶花の花」

       「夜霧のブルース」「惜別の歌」「めぐり逢いしのび逢い」「わかれ道」🎶

 

40年程前の或る寒い晩ですが私自身、東京駅の新幹線八重洲改札口で56人のグループと

すれ違ったのですが一人長身の黒いトレンチコートを着た男性に目を引き付けられたのです、

哲也さん その人だった のです。 日本を代表する大スターでありながら華美に流れず、

ストイックで、スキャンダルも無く、実るほど頭を垂れる稲穂かな、の通り人格的にも立派な方

と思います、心からご冥福をお祈りいたします。