去年末、関空から逃亡したゴーンだが、今日久し振りに彼のニュースを見た、
18日付の仏紙ルモンドは、ルノー前会長カルロス・ゴーン被告による会社資金不正使用疑惑
に係わり、仏捜査当局が中東レバノンに逃亡した被告の事情聴取のための出頭を求めたが、
応じなかったと伝えた。
ゴーンとしては当然の対応だろう、日本からも国際手配されている訳だからフランスで逮捕され
る可能性大だから何があっても彼は絶対レバノンから出国する筈は無い。
日産で20年間トップを務め、なんと藍綬褒章までもらったゴーン。そしてプライベートジェットで
不法出国した、 窮地の日産を救ったと言われるがルノー時代から「コストカッター」と呼ばれ
従業員の首切りを断行する等、要するに人件費や一般管理費など強引にカットする荒療治
の一方で、私腹を肥やしていた訳だ。 しかし逃げ得は許してはいけない!
レバノンへの逃亡により東京地方裁判所は保釈を取り消す決定をすると同時に保釈金15億円
を没収したが、これとて2011年3月期から2015年3月期までのゴーン自身の役員報酬約50億円
を過小報告し15億円近くの税金未納が発生していた訳だから、この15億円は当然納付すべき
所得税なのだ。 彼にとっては痛くも痒くもない。彼にとっては屁のツッパリにもならない保釈額
を決定した裁判所も問題だ。 一方では、関空の出入国管理にも問題が残る。
そしてゴーンの弁護を引き受けていた「無罪請負人」と云われている弘中淳一郎弁護人と
高野隆弁護人が逃亡発覚後即弁護人を辞任した。 そして弁護人としての説明責任も果たさ
ない儘立ち去った。しかも弘中は、ゴーンを手助けした米人との逃亡謀議を黙認していた疑惑
報道もあるのだ。 弘中は小沢一郎の陸山会事件等で無理と云われた無罪を勝ち取った等
の経歴があるが、今回も彼はゴーンから通常の弁護料とは遥かに異なる高額報酬を受取った
訳でゴーン逃亡の説明責任も果たさずでは、法律的には兎も角も世間に対し「心情的」には
非常に辛い筈だが、どうなのか。
【注】貿易業界では昔から言われている言葉ですが、世界の中で商売上手の商人の国と云われている
レバシリ(レバノン/シリア)、インパキ(印度/パキスタン)、アルメニア、そして華僑の事。
因みに、ゴーンの母国はレバノンなのです。