親日家でもあった英国出身の俳優兼歌手の Jane BIRKINさん(1946年12月14日生)

が昨年の今日17日に、76歳で亡くなった旨フランス文化省が同日発表して1年だ。

彼女は2011年3月11日、東日本大震災の翌4月に急遽来日し、支援コンサートなど

募金活動をいち早く敢行した、日本の芸能人は未だ動いていなかった時だった。

 

その後も世界各地で日本の為に慈善公演を開いたり、パリでも復興資金を得る為に

SOS JAPON ! 』と云うチャリティーコンサートを開催した。2018年日本政府

はそれらの慈善活動に対して、彼女に旭日小綬章を授与している。

 

1999年のTBS日曜劇場 「美しい人」 の主題歌「L'aquoiboniste (無造作紳士)」 

オリコンの洋楽シングルチャート1位を記録した事もあった。

1977年と1985年に、私がフランス出張時にパリの "FNAC" (東京紀伊國屋書店

 の様な店) で購入したカセットテープ、そしてCDは2004年に購入したもの

 

     

   【夫のゲーンズブール】      【彼女の娘、シャルロット】

 

フランスでは、再婚した夫、セルジュ・ゲンズブール(フレンチポップ)との

デュオで、その内容の過激さでも話題になった 「Je t’aime moi, Moi non plus

(ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ/1969年)は世界的ヒットし、同じタイトルの

映画も話題を呼んだ。 又、カンヌ国際映画祭最高賞の「欲望」(Blowup) など女優

としても活躍した。

【2004年2月6日の渋谷文化村オーチャードホール公演のパンフレット、此の舞台

でも彼女はブルージーンと白いTシャツ姿で唄った、さりげない姿が忘れられない】

 

フランス有名ブランド「エルメス」(Hermes)の人気バッグ「バーキン・バッグ

の名前は、1984年バーキンさんとエルメスのデュマ社長が偶々飛行機で隣合せた際

に母親になったばかりの彼女が籐籠に無造作に赤ちゃん用品を詰め込んでいるのを

見た社長が「貴方の為にバッグを作りましょう」と、従来のケリーバッグよりサイズ

もひと回り大きく、哺乳瓶等も入るバーキン・バッグを作ったのだ。

 

 

因みに、 エルメスの「ケリー・バッグ」は、モナコ公国のグレース・ケリー王妃

パパラッチ等からカメラを向けられた際、妊娠中のお腹を咄嗟に隠したバッグであった

ことが其の由来というのは良く知られた話だ。 

 

都知事選後のTV特番で社会学者の古市憲寿との対談で石丸伸二(41)は、『同じ質問

を繰り返してますよね』 や 『もう1回言えって事ですか』 等と、質問に応えずに

高飛車な態度が話題になっている。

 

 

 

これ等言動を巡って、或る精神科医が納得の解説をしている、石丸パワハラ県知事、

斎藤の如きの「無自覚型ナルシスト」特徴として、

     A. 他人の反応に気付かない(空気が読めない)

     B. 傲慢で攻撃的 (傍若無人)

     C. 自己陶酔(ナルシスト)

     D. 常に注目の的でいたい (自己中心)

     E. 他人の気持ちを傷つける事に鈍感 (他人の痛みが理解出来ない)

 

要は自分が他人に及ぼす影響に無頓着かつ無自覚であり、更に、飽く迄自分の言動は

常に正しいのだとの自己中心の思い込みの特徴を持っている。

 

11日の当ブログに書いたが、兵庫県知事・斎藤元彦(46)のパワハラ疑惑などを告発

した元局長が亡くなるという悲劇に接しても、当初彼は告発自体 「事実無根で、

嘘八百」と自分の正当性を主張することに必死だった。

        

       【長谷川議員も同じ範疇に入るパワハラ野郎だ

 

〈無自覚型のナルシシスト〉は、政治家としては致命的だ、つまり “民意に耳を傾ける”

ことが出来ないのだ。岸田首相がかつて 「私には聴く力がある」 と強調していたが

正にそれなのだ、しかし岸田も全く「聴く力」はゼロだったこれじゃ支持率 20% を

切るのも当然だ。  

 

事程左様に、最近何故か首長の係る不祥事が多いが持ち上げられて愚かにも裸の王様

になるのか。 兎に角斎藤元彦も石丸伸二も、既に化けの皮が剥げた訳、サヨナラ

 

三島由紀夫に、或る文芸評論家が 一番嫌だと思っている事は何ですか、と尋ねた

に対し、三島は 『人間関係のネバツキです』 と答えたので更に続けて屡々言及

される義理と人情に就いてのお考えは、と質問した。

    

    【三島由紀夫の「葉隠入門」にも人間関係の記述が多い

 

三島はこう答えた、

 『義理はマナーであって、モラルではないと思います。 私の場合で云うと、

     一度でも恩義を感じた人、 親しくした人の悪口は、口では言っても

     文字にはしません。 私は物書きだからね。 人情は程々が良いと

     思っています。心の底から湧き出て涙が零れるといった事はありません』

 

又、三島は人と会って、別れる時は 『又お目にかかる日を楽しみに』 と云う事に

していると、此れは押し付けがましくない、約束を強いない、再会を必ずしも約さ

ない訳で、人生でもう二度と会う日は無いかも知れないのだからだと、語っている。

 

これで思い出したのだが、私が商社の現役時代に北アフリカの回教国に長期駐在

した事があるが、イスラム教徒達との会議後、私が『其れでは又お会いしましょう

と別れの挨拶をした際、彼らは必ずと言っても良い程  『Inch’Allah

(インシャッラー) と応える。

      

此のアラビア語の意味は、『神の御心の儘に 』 という事。 神の思召しがあれば

お会いしましょう、と云う意味だから、此れこそ正に、三島由紀夫が 

押し付けがましくない、約束を強いない” と云う気持に通じるのではないかと

思った次第。 

      

        【神戸市にある我国最初の回教寺院

 

因みに、「インシャッラー」と一度でも云って置けば 万一自分の都合やミスで相手

と会えなくても、これ等も全て「神の思し召し」だから、自分が責められる事はない、

即ちインシャッラーは ”免罪符” にもなるのだと回教徒の友人から聞いた事がある。

 

蛇足だが、ベルギーの歌手、アダモ(S.Adamo)は、40年以上前になるが、

来日公演もしている、 彼のヒット曲で『インシッャラー』がある、他には

ブルージーンと皮ジャンパー」、「サントワ・マミー」や「雪が降る」等。

     

      【アダモの ”インシャッラー” は1967年のヒット曲