S-YARDと言えば、世界的な時計メーカー
服部セイコーが源流でございますね
発足当時は セイコーS-YARDと言っておりました
S-YARDはゴルフクラブに関しては全くの素人集団だったのですが
1993に処女作でイキナリに名器「T301」を作ってしまいました
軽量、長尺、ややフックフェースでヘッドスピードを上げて飛ばす
その考え方は、まさに「振り子」なんですね~~時計屋だから出来た発想でしょう
またクラブヘッドなんか造ったことが無いS-YARDがイキナリ名器を発売できたのは
EPONを産んだ 「遠藤製作所」が有ったからです
逆に言えば「S-YARD」が遠藤を育てたと言っても過言ではありません
当時は、メタル250CCがデカヘッドと言われた時代です
T302となって飛距離は更に伸び
当時、ハイブリッドオートフォーカスでは太刀打ちできない
ダンロップが 2000年のミレニアムイヤーにXXIOを発売するのです
XXIOはつまり2000のネーミングでダンロップの社運を掛けたものでした
S-YARDも泣き寝入りはしませんでした
当時は高反発チタンヘッドで飛距離戦争が勃発していましたが
XXIO追撃にT502そしてT-9と進化をして行きます
しかし、会社の存亡を掛けたダンロップの攻勢でヤヤ影を潜めていたのです
そう言う意味では、XXIOを飛距離の代名詞に押し上げたのは、S-YARD
かもしれませんね~~本当に日本のゴルフ業界において
意味深いメーカーであります。
さて今回発売されるT388は、文字通り
388CCの今としては超小振り・・・EPON-ZERO
のS-YARD版とも言えなくないですいね~
ターゲットは勿論上級者です
昨今の低重心一直線路線に反して
ソールに軽量で粘りのある、15-3-3-3を仕様
更に「短重心・浅重心設計」に加え
左右偏肉厚のカップフェースはアクティブヘッド構造と呼ばれています
高ヘッドスピードのゴルファーには、ロフトが多いと、インパクトでの
ロフトが大きくなり、ギア効果が強く働いてバックスピンが生まれ
前に行く力を上に押し上げる為ボール初速が落ちてしまう
それを解消する為に、「浅重心」としているのだ
EPON-ZEROを打ったことが有る方なら理解できると思うが
10.5度でも決して吹き上がる事が無い
重心が深く低重心率が高いと、適正なヘッドスピードを超えた場合
著しくスピンが増える
チョッと前までは、フェースの下から○○mmと言うのが重心の評価だったが
今ではフェースの上から□□mmと評価するようになっている
ようはギア効果が少ないエリアのフェース幅を表示するようになりつつある
当然ヘッドスピードが40前後のゴルファーなら
考えは全く逆で、低深重心で長重心距離で軽量なヘッドでナイト飛ばない
T388は、初速を上げるために、一般的ロフトでも吹き上がらないヘッドにするために
388CCに成ったとの事です
しかし、短重心だと、460ccから持ち帰ると掴まり過ぎる
そこで、回避策はヘッドを重くすることでフェードに強いヘッドにしている
オリジナルシャフトのSで312gだから、パーツ重量から逆算すると
ヘッド裸体で199g前後と推察できる。
昨今の平均からすると3~5gほど重めと言える
シャフト次第では大化けするだろうし
低弾道で空気の壁を引き裂くような
ズドドドド~~んと言うボールをヤヤ低めのティーアップで打つも良し
少しティーを上げて、中弾道を打ち出すも良しである
YONEXのE-ZONEもEPON-ZEROも380ccクラスで
決して打ちにくくない
両ヘッドも60g台のシャフトよりも70g台の方がz強い球が出る
やはり、このS-YARD T388も同様ではないかと思う
これは素晴らしいね~~S-YARD ZEROでも良いかも知れない