経営者になるためには② | 名古屋の会社、Y.M.Rの採用担当がブログやってます。

経営者になるためには②

こんにちは、山本です

前回からの続きになります
どうして会計や税務の知識がないと税理士さんや経理担当者の
話が理解出来ないのか、例をあげて説明します

次のような会社と社長がいると仮定します

 

◎ 会社・来期の予想利益は200万円

          ・繰越欠損金(過去の赤字)が800万円ある

      ・社長から1,200万円借りている(借入金)


◎ 社長・毎月の役員報酬100万円

こういう場合、税理士さんから次のような提案をされる可能性があります。

「来期は役員報酬をゼロにして借入金を
毎月100万円ずつ返済したらどうですか?」

知識のない社長:「給料ゼロ?ふざけるな!ムキー

知識のある社長:「そうですね、そうしますニコニコ

 

この2人の社長さんの返答は真逆ですが、どうしてこんなに違うのでしょうか?

では、知識のある社長の頭の中を説明していきます

1.役員報酬ゼロ → 利益が1200万円増えるので損益計算書(P/L)が良くなるニコニコ
2.借入金を返済 → 負債が減るので貸借対照表(B/S)が良くなるニコニコ
3.毎月100万円という金額について
 → 会社:毎月の支払い額は変わらない、会社負担分の社会保険料も減る
     予想利益と合わせた1400万円に対する法人税が発生するが
     繰越欠損金の範囲内で収まる、
     これらを全部ふまえてキャッシュフロー計算書(C/S)も問題ないウインク

 → 社長:所得税と社会保険料が減る、翌年は住民税も減る、
     手取りの金額が増えるニコニコ
     収入が減るので個人でローンを組んだり住居を借りる時に
     審査で落ちやすくなるショボーンあせるが、今はローンを組む予定がない

このような事がぱっと頭に浮かぶので
「そうですね、そうしますニコニコ」と即答できるのです

社長というのは会社(決算書)の方向性を決めなきゃいけないのに
ルールを知らずにより良い判断が出来るわけありません

良い決算書が作れなければ金融機関から融資を受ける事が
出来ないので事業を拡大することも出来ません


では会計知識がある人、税理士さんが全員良い経営者に
なれるかといえば、もちろんそうではありません

ですが、会計の基礎として簿記は絶対必要です

経営者を目指す人は、しっかり簿記の勉強をする、
併せて税務(税金のルール)の勉強もしてほしいです

「孫子の兵法書」で有名な一節に
「彼を知り己を知れば百戦殆からず」
とあるように会社や経済の事を知れば知る程、
良い経営者になれる可能性が高くなります


前回「経営者になるためには何が必要ですか?」という質問に
「簿記2級『程度の知識』です」と答えたと書きました

そうです、『程度の知識』です
資格は持っていなくても大丈夫です

ここまで偉そうに書いてきましたので
私の簿記の知識はさぞレベルが高いだろうと思いますよね

かくいう私は簿記2級の資格を持っていません
簿記3級も持っていませんチュー

そして、2級を受けたらたぶん落ちるんじゃないでしょうか!?
私の簿記のレベルはそんなものです
誤解させて申し訳ありません

ですが当社で10年くらいは会計ソフトで仕訳を入力していたので、
仕訳の1本1本が会社の経営に結びついている実感はあります

いまも、取引する、契約する、何かお金に動きがある時は
頭の中にぼんやりと仕訳を思い浮かべて損益計算書や
貸借対照表かどうなるのかイメージしています

経営者に限らなくても、簿記や税金のルールを知っている事は
仕事をする上で必ず役に立ちますひらめき電球

みなさん、簿記を勉強しましょうびっくりマーク