大飯、志賀の再調査指示=原発敷地の「活断層」―保安院の評価、検証へ


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120718-00000099-jij-soci


 再稼働した関西電力大飯原発(福井県おおい町)と、北陸電力志賀原発(石川県志賀町)の敷地内地下に活断層がある疑いが指摘された問題で、経済産業省原子力安全・保安院は18日、関電と北陸電に対し、敷地や周辺の再調査を行うよう指示した。
 志賀原発については、保安院が過去の耐震安全性評価(バックチェック)などで断層を見落とした可能性があり、枝野幸男経産相は保安院に対し、審査経緯の検証や他に見落としがないかの確認を命じた。
 保安院の森山善範原子力災害対策監は同日の記者会見で、「再調査は大飯原発の再稼働に影響しない」と断言。一方、審査中の志賀原発のストレステスト(耐性評価)については、「結論を出すのは難しいと思う」との見通しを示した。
 再調査の対象は大飯原発が2、3号機の間を走る「F―6断層」、志賀原発が1号機原子炉建屋南西角の地下を走る「S―1断層」。
 志賀原発のS―1断層は、17日の専門家意見聴取会で「典型的な活断層」などとする意見が続出。保安院は指摘を踏まえ、掘削調査などで断層を直接確認し、この断層にずれを生じさせる可能性がある周辺の断層を調査するよう求めた。今月25日までに調査計画を報告させる。 

<大飯4号機>1年ぶりに原子炉を起動


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120718-00000102-mai-soci


 福井県おおい町の関西電力大飯原発4号機(118万キロワット)は18日夜、約1年ぶりに原子炉を起動した。国内の原発50基が全て停止した5月以来、運転再開は同3号機(同)に続いて2基目。経過が順調なら19日午前6時ごろ、核分裂が連鎖する臨界に達する見通し。送電は早ければ21日に再開し、25日にフル稼働の予定。

【写真で見る】各地で再稼働に抗議する人や、中央制御室での起動操作の様子

 政府は4号機もフル稼働すれば、中部と北陸、中国各電力管内の節電数値目標を撤廃し、四国で7%から5%に緩和する。関西は10%に据え置くことで調整している。

 4号機の起動には、工程の重要局面として牧野聖修副経済産業相、福井県の満田誉副知事、おおい町の時岡正晴副町長らが中央制御室で作業に立ち会った。午後9時、当直の担当者が起動操作ボタンを押すと、原子炉圧力容器内にある制御棒が徐々に引き抜かれた。

 1日の3号機起動時は、全国から市民が集まり、原発へ通じる道路を封鎖するなどの抗議行動を行った。今回も反対派の集結を警戒し、同原発付近には事前に機動隊のバスやパトカーが配置され、原発へ通じる道路では車両検問も行われたが、抗議行動はなかった

<保安院>志賀原発の活断層濃厚…専門家会合、国の審査批判


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120717-00000098-mai-soci


 経済産業省原子力安全・保安院は17日、専門家会合を開き、北陸電力志賀原発1号機(石川県)の直下を走る断層について、専門家から12万~13万年前以降に動いた活断層の可能性が濃厚との指摘が相次いだ。また、関西電力大飯原発(福井県)の敷地内を走る軟弱な断層「破砕帯」の現地調査を求める声も続出した。再調査が避けられない状況となり、保安院は「意見は重い」として、両原発の追加調査を月内にも決める方針だ。

【写真】志賀原発の空撮写真 そのほかのの原発の写真も

 問題となったのは志賀1号機の原子炉建屋直下を通る「S-1」と呼ばれる断層。国の耐震設計審査指針は12万~13万年前以降に動いた活断層の真上に原発を造ることを許していないため、活断層の場合は立地不適格となり、廃炉を迫られる可能性もある。

 この日の会合には、耐震や断層などの専門家16人が出席。この中で北陸電は「(波などによる)浸食作用ででき、活動性に問題となるものはない」と従来の主張を繰り返した。これに対し、発言した数人の専門家の大半が、掘削調査の図面などをもとに「活断層の典型」と12万~13万年前以降に動いた活断層の可能性が高いとの認識を示し、現地調査を求めた。また、北陸電の調査結果を追認してきた国の審査を批判する声も出た。

 北陸電は志賀1、2号機の再稼働の前提となる安全評価(ストレステスト)1次評価を既に提出。2号機では保安院による審査が最終段階だが、追加調査は数カ月かかるとみられ、再稼働が遅れる可能性が出てきた。

 一方、3号機が再稼働した大飯原発については、関電が新たに破砕帯を断片的にとらえた写真を提出して説明した。しかし、専門家は「全体像が分からない」と関電の対応を問題視。「これ以上、説得力のある資料は期待できない。(活断層かどうか)判断するための調査が必要だ」などと現地調査を求めた。

 同原発では18日に4号機が再起動する予定だが、保安院の黒木慎一審議官は17日、報道陣に「安全性が否定されたとは思っていない。直ちに影響を与えない」との認識を示した。また、枝野幸男経産相は「活断層の可能性を示す新たな知見が認められれば、迅速に対応する」と語った。

 保安院は両原発について近く、活断層か否かの判断基準や、追加調査の内容を決める。ただし、断層の活動性の最終的な判断は9月に発足する原子力規制委員会が行う予定。

志賀原発直下に活断層か、国が見落としの疑い


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120717-00000038-yom-sci


北陸電力志賀原子力発電所1号機(石川県)の原子炉建屋直下に活断層がある可能性が、経済産業省原子力安全・保安院の調査で分かった。

 北陸電力への設置許可(1988年)を再検証したもので、当時の国の審査は「活動性がない」と存在を否定しており、見落とした可能性が高い。保安院は17日に専門家による意見聴取会を開いたうえで、詳細な掘削調査を指示する方針だ。志賀原発の再稼働が遅れるのは必至で、北陸電力は冬場に向けた代替電源の手当てを迫られそうだ。

 原子炉建屋直下に活断層がある可能性が指摘されるのは、今年4月の日本原子力発電敦賀原発(福井県)に次いで2例目。活断層の存在が確認されると「重要施設を活断層の上に設置できない」とする国の基準に反する恐れがある。

 保安院が問題視するのは、1号機原子炉建屋の南西角の地下を走る亀裂を埋めた薄い地層(長さ約300メートル、深さ約250メートル)。設置許可申請時に、北陸電力は、亀裂は活断層ではなく地下水などによる浸食作用で生じたと断定。国の審査も疑問を挟まなかった。その後、99年の2号機設置許可時、2006年の耐震設計審査指針改定に伴う周辺活断層の再評価(09年の中間報告)でも問題にならなかった。

原発国会事故調、最終報告 「規制当局と東電の立場逆転」


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120706-00000102-san-soci


 東京電力福島第1原発の事故を「人災」と断定した国会事故調の報告書は、規制当局と事業者の立場が逆転し、「原子力安全の監視・監督機能が崩壊した」ことを事故の根本的な原因と指摘。規制当局は規制の先送りを許し、東電など事業者の「虜」になっていたと厳しく批判した。

 「能力や専門性、安全への徹底的なこだわりという点で、国民の安全を守るにはほど遠いレベルだった」

 報告書は、経済産業省原子力安全・保安院などの規制当局の問題点を列挙した。一つの例が、平成18年の耐震設計審査指針の改定に伴い実施された、既存の原発の安全性を見直す「耐震バックチェック」だ。

 東電の報告期限は当初は21年6月だったが、28年1月に先送り。1~3号機の耐震工事は実施されず、保安院は遅れを黙認した。

 20年には、米中枢同時テロをきっかけに策定された米国の原発のテロ対策計画「B5b」について、保安院は米原子力規制委員会(NRC)から説明を受けていたものの、国内の安全規制に反映しなかった。

 報告書は、原発推進の経産省の一部だった保安院の組織優先の姿勢や専門性の欠如が、既存の原発の稼働を維持したいという事業者の主張を「後押し」したと分析。「規制当局や東電経営陣が意図的な先送りを行うことで、安全対策が取られないまま3・11を迎えた」ことが事故の「人災」の原因だったと言及した。

 既存の規制当局は再編され、9月までに原子力規制委員会が発足する予定だ。ただ、報告書は「組織形態を変えるだけでは、国民の安全は守れない」と注文をつける。「常に安全の向上に向けて自ら変革を続けていく組織への転換を」との提言を、規制委はどこまで実現できるか。わが国の原子力への信頼回復の試金石となっている。

大飯3号機発電開始、早ければ9日にもフル稼働


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120705-00000187-yom-bus_all


 関西電力大飯原子力発電所3号機(福井県おおい町、出力118万キロ・ワット)が5日午前7時、発電機と送電系統をつないで発電を開始した。

 早ければ9日にもフル稼働に達する見通しで、政府や関電は夏の節電目標を「15%以上」から「10%以上」に改める。

 東京電力福島第一原発の事故後、定期検査を終えた原発が再稼働するのは初めてだ。

美浜、高浜、もんじゅ 3原発の破砕帯「調査必要」保安院が見解


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120703-00000588-san-soci


 経済産業省原子力安全・保安院は3日、関西電力美浜(福井県)、同高浜(同)、日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉もんじゅ(同)の3原発の敷地内にある断層の一種「破砕帯」について、「近年の活動を否定することは難しい」として調査の検討が必要との見解を示した。同日開かれた意見聴取会で明らかにした。専門家の意見を踏まえ、今後、追加調査を指示するか正式決定する。

 破砕帯は自ら動くことはない断層。3原発の破砕帯について、各事業者はそれぞれ「活動性はない」との見解を示している。

 しかし、保安院は東日本大震災での知見などを踏まえると、活動性が否定できないと判断。特にもんじゅ、美浜両原発については、活断層が近くにあり、「引きずられて動くことを否定するには、さらなる調査検討が必要」とした。

 破砕帯をめぐっては、日本原子力発電敦賀原発(福井県)と東北電力東通原発(青森県)で、活動性が否定できないことから保安院がすでに追加調査を指示している。

 再稼働が進められている関西電力大飯原発(おおい町)についても、同日、専門家から意見を聞く予定だったが資料がそろわず、検討は次回に延期された。保安院は他の全原発についても、今後、追加調査の必要性について専門家から意見を聴く予定という。

大飯原発3号機が運転再開…福島の事故後初


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120701-00000585-yom-sci


 関西電力は1日夜、定期検査(定検)のために昨年3月18日から停止している大飯原子力発電所3号機(福井県おおい町)の原子炉を1年3か月ぶりに起動した。

 昨年3月の東京電力福島第一原発事故後、定検を終えた原発が再稼働するのは全国で初めて。

 大飯原発の中央制御室では1日午後9時、運転員が、3号機(加圧水型、出力118万キロ・ワット)の原子炉内の制御棒を引き抜く操作を行い、「起動」を宣言。政府による「特別な監視体制」の責任者として牧野聖修・経済産業副大臣が立ち会い、原子力安全・保安院の検査官が運転員の操作手順をチェックした。

 運転が順調ならば、2日午前6時頃に核分裂が連鎖的に起きる「臨界」に達する。その後、出力を約5%に保って発電用タービンの試験を行い、4日に送電系統とつないで発電を開始。出力を徐々に上げ、8日にフル稼働する見通し。

【福井発】 攻防2日目 応援の市民500人が駆け付け「再稼働反対」


http://tanakaryusaku.jp/2012/07/0004606


背後に機動隊が迫るが、原発入口付近はご覧のようにカーニバル状態となっている。=1日朝9時頃、写真:田中撮影=

背後に機動隊が迫るが、原発入口付近はご覧のようにカーニバル状態となっている。=1日朝9時頃、写真:田中撮影=

 大飯原発の再稼働に反対する市民と福井県警の攻防は2日目に入った。大飯原発3号機は今夜9時にも再起動(原子炉の制御棒を抜きウラン燃料の核分裂反応を起こさせる)する予定だ。

 警察側は牧野聖経産副大臣を原発施設内に入れさせなくてはならない。反対派市民側は副大臣の入構を阻止したい。大飯原発入口付近は緊迫した雰囲気に包まれている。

 昨夕から始まった反対派市民と機動隊との小競り合いを、IWJライブなどで知った人々が全国から応援に駆け付けてきた。大飯原発につながる町道や県道は県外ナンバーの車が500m余りも連なる。「鹿児島ナンバー」「なごやナンバー」…

 大粒の雨が降り続く悪天候にもかかわらず、原発入口前は約500人の市民で膨れ上がった(午前9時現在)。パーカッションのリズムに乗って「再稼働反対」のシュプレヒコールが響く。カーニバルを思わせる雰囲気だ。


応援に駆け付けた市民がピケを張る。昨夜までは機動隊の隊列がいた地点だ。=1日朝8時30分頃、大飯原発入口。写真:田中撮影=

応援に駆け付けた市民がピケを張る。昨夜までは機動隊の隊列がいた地点だ。=1日朝8時30分頃、大飯原発入口。写真:田中撮影=

 


「大飯が再稼働したら全国の原発が再稼働する。居ても立ってもいられなかった」。昨夜、京都から駆け付けてきたという主婦は興奮した面持ちで話した。

 機動隊は表向き遠巻きにしているが、山道を回って裏手から反対派市民を押さえ込む格好になっている。野田官邸はメンツにかけて牧野副大臣を入構させようと警察の尻を叩くだろう。緊迫した状況はきょう午後、山場を迎えそうだ。

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右肩の文章が変わっています。『田中龍作ジャーナル』は読者のご支援により維持されています。


※田中龍作ジャーナルより転載しました。