原発批判を削除要請、発行直前に出版中止 西日本新聞社


http://www.asahi.com/national/update/1215/SEB201112150063.html


 九州でブロック紙を発行する西日本新聞社(福岡市)が、環境活動家に執筆を頼んだ地域づくりに関する本を、九州電力玄海原発でのプルサーマル発電を批判した記述について削るよう求めたうえ、著者が応じたにもかかわらず、昨年12月に出版中止にしていたことがわかった。担当編集者は著者に中止の理由を「上層部の意向」と伝えていた。

 編集の最終段階だった本の出版が中止になるのは異例。西日本新聞社は朝日新聞の取材に応じていない。

 この本の著者は環境活動家の田中優氏(54)。田中氏や関係者の話を総合すると、田中氏は2009年7月、地産地消や環境問題などについて福岡市で講演した際、西日本新聞社の事業局出版部の編集者から「話を本にしたい」と出版を持ちかけられたという。

 昨年2月に本格的に編集作業に入り、10月末の発売が決まった。印税の割合も合意し、各地の書店からの予約注文も始まった。

 ところが、10月上旬に編集者が「社長決裁を受ける」と連絡した後から、話が進まなくなった。西日本新聞社は発売を11月末に延ばした上、原稿を印刷にまわす直前になって、玄海原発に言及した「再処理工場は必要なのか?」と題した部分など計12ページ分の全文削除を求めてきた。削除に応じるか他社から出版するかを選ぶよう迫った。

 20冊以上の著作のある田中氏は「全文削除を求められたのは初めて」と驚いたが、「書く機会はほかにもある」と、いったんは削除を受け入れたという。

 しかし、12月に入っても最終決裁は下りなかった。昨年12月16日、編集者はメールで「新聞社としては少し荷が重すぎる」というのが「会社の結論」だとして、出版の中止を伝えた。田中氏に謝罪し、別の出版社からの発行を持ちかけたという。

 西日本新聞社にとって九電は、2番目の大株主で22万2千株(3.08%)を持つ。西日本新聞社も九電株を3800株持つ(3月末現在)。川崎隆生社長は九電子会社の西日本空輸の取締役も兼ねる。

 使用済み核燃料を再利用するプルサーマル発電をめぐっては、安全性への批判が根強くある。田中氏は今年6月、削除した部分を元に戻し、子どもの未来社(東京)から「地宝論」として発行し、あとがきに出版中止の経緯を記した。

 朝日新聞は、西日本新聞社に文書で、川崎社長には面会して、それぞれ取材を申し入れた。だが、ともに「お答えしません」としている。(

保安院 海への汚染水 ゼロ扱い


http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011121690070643.html


 福島第一原発事故で、何度も放射性物質を含む汚染水が海に漏出したが、経済産業省原子力安全・保安院は「緊急事態」を理由に、法的には流出量は「ゼロ」と扱ってきたことが本紙の取材で分かった。今後、漏出や意図的な放出があってもゼロ扱いするという。政府は十六日に「冷温停止状態」を宣言する予定だが、重要な条件である放射性物質の放出抑制をないがしろにするような姿勢は疑念を持たれる。

 原子炉等規制法により、電力事業者は、原発ごとに海に出る放射性物質の上限量を定めるよう決められている(総量規制)。福島第一の場合、セシウムなどは年間二二〇〇億ベクレルで、年度が変わるとゼロから計算される。

 しかし、四月二日に2号機取水口近くで高濃度汚染水が漏出しているのが見つかり、同四日には汚染水の保管場所を確保するため、東京電力は建屋内のタンクに入っていた低濃度汚染水を意図的に海洋に放出した。

 これら二件の漏出と放出だけで、原発外に出た放射性物質の総量は四七〇〇兆ベクレル(東電の試算)に達し、既に上限値の二万倍を超える。

 試算に対しては、国内外の研究機関から「過小評価」との異論も出ている。

 今月四日には、処理済みの汚染水を蒸発濃縮させる装置から、二六〇億ベクレルの放射性ストロンチウムを含む水が海に漏れ出した。

 さらには、敷地内に設置した処理水タンクが来年前半にも満杯になる見込み。この水にもストロンチウムが含まれている。東電はできるだけ浄化して海洋放出することを検討している。漁業団体の抗議を受け、当面は放出を見送る方針だ。

 保安院は本紙の取材に対し、事故への対応が最優先で、福島第一は損傷で漏出を止められる状態にない「緊急事態」だった点を強調し、総量規制を適用せず、四七〇〇兆ベクレルの漏出をゼロ扱いする理由を説明した。

 「緊急事態」に伴う特例扱いは「事故収束まで」続くとも説明したが、具体的な期間は「これからの議論」とあいまい。

 今後、仮に放射性物質を含んだ処理水を放出したとしても、ゼロ扱いを続けるという。

(東京新聞)

玄海3号機汚染水漏出、ポンプ主軸折れ判明

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111216-00000908-yom-soci

 佐賀県玄海町の九州電力玄海原子力発電所3号機(定期検査中)のポンプが故障して放射性物質を含む水1・8トンが漏出した問題で、九電は16日、ポンプの主軸が折れていたことが判明したと発表した。

 発表によると、1次冷却水を浄化して炉に戻すポンプで、今月9日、異常警報が出た。分解したところ、中心部のステンレス製の回転主軸(直径約6~8センチ、長さ約2・5メートル)が途中で折れ、水漏れを防ぐパッキンも損傷していた。金属疲労のほか、分解点検後の組み立てに問題があった可能性が考えられるという。

 ポンプの主軸破断は原子炉等規制法の安全上重要な機器の損傷に該当し、原因究明や再発防止策実施が義務づけられる。原因究明には時間がかかるとみられ、3号機のストレステスト(耐性検査)の評価結果提出は大幅に遅れる見通しとなった。

最終更新:12月16日(金)16時18分

読売新聞

野田首相、16日に冷温停止宣言=福島第1原発、「ステップ2」達成

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111215-00000112-jij-pol


 野田佳彦首相は16日、首相官邸で記者会見し、東京電力福島第1原発の事故をめぐり、原子炉の冷温停止状態の達成を宣言する。これに先立ち、政府は同日、首相が本部長を務める原子力災害対策本部を開き、原子炉の冷温停止状態が達成できたとして、事故収束に向けた工程表「ステップ2」完了を決定する。
 政府は冷温停止状態の目標時期について当初は来年1月としていたが、その後、年内に前倒しした。
 冷温停止状態は、原子炉圧力容器底部の温度が100度以下であることと、放射性物質の放射抑制・管理ができていることが条件。東電は既に「目標を達成している」との見解を示していた。 

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やっぱり日本の原子力の土台は腐っていた

…河野太郎氏、12月14日のブログ記事


http://www.taro.org/2011/12/post-1135.php


山本一太特命委員会で、自民党本部に九大、東工大のエネルギー、原子力関係の教授を招いて、原子力関連の人材育成についてのヒアリング。

驚いたのは、学界が果たしてきた原子力ムラのなかでの役割について、二人とも、なんら反省もなく、これからこんな開発をやる、こんな研究をやる、だからそのための人材を育てないと云々と、まるで福島の事故など無かったような能天気なプレゼンテーションだったこと。

事故後に原子力の専門家がテレビで、メルトダウンではない、大きな問題ではない云々とまるで真実と違うことを発言していたのはなんだったのかという質問が立て続けに出されたのに対して、全く答えもしない。

原子力ムラの中でも、特に腐敗がひどい分野かもしれない。

プレゼンテーションの中で、将来の原子力関連の人材の需要に関する予測として、
1.プラントの建設は各電力の供給計画による。プラント寿命は60年として即刻リプレースすると仮定する。
2.2030年までの新増設を4年に一基ずつに平準化する。
という、二つのケースでの試算が堂々と提示されていた。

あきれるというよりも、その象牙の塔ぶりに笑いが出た。

さらに、海外需要の5%から20%を受注したら技術者数の予測はこうなるという予測までついてくる。

最後のページは「将来の人材育成に関する課題(福島事故後)」という表題で、「世界の原子力利用推進の状況に対応した人材の育成と供給(産業振興と密接に関連する)」そして「電気事業者、メーカー、研究機関への優秀な人材の供給」。

シビアアクシデント対策とか、放射性物質の除去とか、核のゴミの処分や廃炉のために必要な人材を供給しよう等ということは一言もない。

もちろん、使命感や倫理感に欠けた人材を供給してきたことに対する反省など全くなし。

こういう人間達に、原子力を任せたくないし、こういう人間達に、原子力に関わる人材育成を任せたくない。

日本の原子力、根底の根底からおかしい。

九電 ストレステスト結果を提出

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111214/t10014637801000.html


九州電力は、東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で停止している鹿児島県の川内原発と佐賀県の玄海原発の合わせて3基の原子炉について、運転再開の判断の前提となる安全評価「ストレステスト」の結果を国に提出しました。

九州電力は、川内原発の1号機、2号機と玄海原発の2号機について、大規模な地震や津波にどの程度耐えられるかを評価する「ストレステスト」の結果を14日午後、経済産業省の原子力安全・保安院に提出しました。それによりますと、地震の揺れの強さは、945ガルから1020ガルまで、津波の高さは13メートルから15メートルまで耐えられるとしています。「ストレステスト」は、運転再開の判断の前提となるもので、今後、原子力安全・保安院が審査する一方、再開には地元の同意などの手続きが必要です。九州電力は、運転中の玄海原発4号機が、今月25日から定期検査に入るとすべての原発が運転を停止することになるため、今月26日から家庭や企業に5%以上の節電を要請することにしています。九州電力原子力発電本部の中村明副本部長は「原子力は、発電している電力のおよそ40%を占めており、原発の運転再開は必須だ。信頼回復に向け全社を挙げて努力したい」と話していました。

玄海原発がある佐賀県玄海町の岸本英雄町長は「これからの住民の生活や、経済的なことを考えると、早い時期に運転再開の準備ができることはいいことだが、実際に運転を再開するのはそう簡単なことではない。九州電力は、ミスをなくす努力に加え、自分たちの情報を真摯(しんし)に公表する誠実な会社になってほしい。運転再開の是非は、そのあとで判断することになる」と述べました。

一方、佐賀県の古川康知事は、記者団に対し「国がしっかり審査をしてほしいと思う。また、国と九州電力には審査結果を県や地元、県民に対してしっかりと説明してほしい」と述べました。

九電、玄海2号機など原発3基の耐性評価提出

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111214-00000939-yom-sci


 九州電力は14日、定期検査で停止している川内原子力発電所(鹿児島県薩摩川内市)1、2号機と、玄海原発(佐賀県玄海町)2号機について、再稼働の条件となるストレステスト(耐性検査)の1次評価を経済産業省原子力安全・保安院に提出した。

 3基は、想定の約1・8倍の地震の揺れにも耐えられる強度があるなどとしている。

 保安院や内閣府原子力安全委員会が審査し、野田首相や関係閣僚が地元自治体の意向も考慮して再稼働の是非を判断する。

 1次評価は、これまで関西電力大飯原発3、4号機(福井県)、四国電力伊方3号機(愛媛県)、北海道電力泊1号機(北海道)が提出している。

<福島第1原発>「帰還困難区域」指定へ 土地買い上げ検討

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111213-00000108-mai-soci


政府は東京電力福島第1原発事故に伴う避難区域について、年間の放射線量に応じて新たに3区分に再編する方向で調整に入った。現行は原発から半径20キロ圏内の「警戒区域」と年間被ばく線量が20ミリシーベルトを超える「計画的避難区域」に分類。新たな区分では50ミリシーベルト以上の年間線量が高い地域について、長期間にわたり住民が居住できない「帰還困難区域」に指定し、土地の買い上げなどの支援を検討する。

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 3区分は▽年間線量が20ミリシーベルト未満の「準備区域」▽20ミリシーベルト以上50ミリシーベルト未満の「居住制限区域」▽50ミリシーベルト以上の「帰還困難区域」--に分ける。区域指定にあたっては、同じ市町村内でも場所によって放射線量が異なるため、集落単位で指定できるよう自治体と協議を進める。

 政府は16日の原子力災害対策本部(本部長・野田佳彦首相)で、事故収束に向けた工程表のステップ2終了を決定し、年内にも避難区域見直しに向けた考え方を公表する。

 20ミリシーベルト未満の「準備区域」は住民の帰宅に備える地域。現在は住民がいないため、生活空間の除染や上下水道、学校、病院などのインフラ整備を進める。インフラの整備状況や自治体側の希望に合わせて、可能な地域から順次解除していく方針で、早くても来春以降になる見通し。

 「居住制限区域」は数年間、居住ができないとみられ、除染などで20ミリシーベルト未満を目指す地域となる。「帰還困難区域」に該当しそうな線量が高い地域は、福島第1原発周辺から北西方向にかけて広がっており、数十年間にわたって住民が住めないとみられる地域もある。

 首相は11月25日の参院本会議で「相当な期間にわたり住民の帰還が困難な区域が出てくることも考えられる。土地の買い上げなどを含め、国が責任を持って中長期的な対応策を検討していきたい」と述べ、支援策を検討する考えを示した。区域の名称に「長期」を入れる案もあるが、被災者の心情に配慮し見送るべきだとの意見もあり、調整を進めている。【笈田直樹】


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もんじゅ再開費用、計上せず=来年度概算要求―中川文科相

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111213-00000053-jij-pol


 中川正春文部科学相は13日の閣議後記者会見で、高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の試験運転再開に備えて来年度概算要求に盛り込んだ調整費22億円について、「いろいろな指摘もあった中で、外していくことになると思う」と述べた。
 ただ、来年度の試験運転見送りについては、「補正予算もあり、結果によって柔軟に対応していかないとならない」とし、明言は避けた。 

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