4号機とセシウムの基礎知識 (4) セシウム飛散の原因(速報)

※武田邦彦氏、1月20日のブログより転載します。



http://takedanet.com/2012/01/4_ba65.html


(本当は書きたいのですが、時間が無いので録音にしました)。音声で言っていることは、福島のセシウムが急に増えたのは、どうも「瓦礫とゴミの焼却」から出ている可能性が高くなって来ました。

各地で瓦礫やゴミが燃やされています。この煙突からでている煙の測定が行われていませんので、きわめて危険です。自治体の市長は「お金がもらえるから、福島の人を助けるフリをして受け入れる」と言っていますが、福島は瓦礫の処理設備が必要で、他の自治体が瓦礫の受け入れをすることは、福島の人を苦しめ、汚染を拡大します。

マンションが汚染されていて可哀想な人が多く出ましたが、汚染された砂利などは大手の建設会社も使っています。こんな状態が拡大すると日本は大変なことになります。国を愛する人、全員で心を一つにしましょう!!


「takeda_20120120no.402-(6:33).mp3」をダウンロード


(平成24120日)

細野大臣“原発は40年が原則”

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120119/t10015380001000.html


見直しが進められている国の原子力の安全規制で、原発の運転期間を原則40年に制限し、例外的に最長20年の延長を認めるとの方針について、細野原発事故担当大臣は、延長が認められるのは難しく、40年で制限するのが原則だという認識を示しました。

この問題は、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて見直しが進められている安全規制について、政府が原発の運転を原則として40年に制限し、例外的に最長20年の延長を認めるとの方針を示したところ、例外規定の運用しだいでは制限の抜け道になるとの指摘が出ているものです。これについて、細野原発事故担当大臣は18日、ワシントン市内で記者団に対し「新たな知識や技術を取り入れた安全基準が適用されることで、40年を超える運転は極めて高いハードルになる。40年に制限するという基本方針に変わりはない」と述べ、延長が認められるのは難しく、運転を40年で制限するのが原則だという認識を示しました。そのうえで、細野大臣は「情報の伝え方に不十分なところがあるとすれば私の責任だ。運転が40年に制限されることを丁寧に説明していきたい」と述べ、今後は分かりやすい説明に努める考えを示しました。

東電、家庭向け料金も値上げ 政府、合理化条件に容認へ


http://www.asahi.com/business/update/0118/TKY201201180797.html


 政府と東京電力は、家庭向け電気料金の値上げについて調整に入った。原発に代わる火力発電の燃料費が収益を圧迫するなか、企業向けの値上げだけでは東電存続の青写真を描けず、政府も家庭向けの値上げが避けられないとの判断に傾いた。上げ幅は5~15%の間で調整が進むとみられる。

 東電の今年3月期の連結業績は、純損益が6千億円の赤字になる見通し。原発が再稼働しないと、毎年8千億~9千億円規模の赤字が続き、電気事業が成り立たなくなる。

 値上げには経済産業相の認可が必要になる。枝野幸男経産相は昨年暮れ、「値上げは電力事業者の権利という考えを改めてもらいたい」と述べ、値上げに厳しい姿勢を示していた。

 しかし、東電が経営破綻(はたん)すると、被害者への賠償や廃炉作業が難しくなるおそれがある。そうした事態を避けるため、政府は徹底したリストラと経営責任の明確化を条件に、値上げを認める方針を固めた。

<大飯原発>3、4号機の安全評価「妥当」 保安院が初判断

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120118-00000084-mai-soci


 経済産業省原子力安全・保安院は18日、関西電力が提出した大飯原発3、4号機(福井県おおい町、定期検査で停止中)の再稼働に必要な安全評価(ストレステスト)について、妥当とする審査書案をまとめた。今後、国際原子力機関(IAEA)や内閣府原子力安全委員会の確認を経た上で、政府は再稼働の是非を判断する。しかし、東京電力福島第1原発事故の詳しい原因調査が続く中、再稼働の鍵となる地元自治体の了承が得られるかどうかは微妙で、再稼働の時期も不透明な情勢だ。

 安全評価をめぐる保安院の判断は初めて。審査書案は「福島第1原発を襲った地震や津波が来襲しても、福島原発事故のような状況に至らせないための対策が講じられている」と明記した。

 関西電力の評価書では、大飯原発3、4号機は、関電の想定より1.8倍大きい地震の揺れ(1260ガル、ガルは加速度の単位)に見舞われても、福島原発事故のような炉心損傷に至らないと評価した。津波は、想定より4倍の11.4メートルの高さのものに見舞われても炉心損傷しないとした。また、原子炉の冷却などに必要な交流電源がすべて失われた場合でも、炉心損傷までに16日間の猶予があると評価した。

 これに対し保安院は、高さ11.4メートルの津波でも原子炉への注水装置は浸水しない対策が施されている▽想定より1.8倍大きい地震動でも原子炉への注水機能は失われない▽冷却に必要な電源盤や蓄電池が津波の影響を受けない場所にある--ことを確認。さらに、福島原発事故を受けた保安院の緊急安全対策指示に沿って、大型の電源車配備などの対策も強化しているとして、関電の評価書は妥当と結論付けた。【河内敏康】

 【ことば】安全評価(ストレステスト)

 原発が設計上の想定を超える地震や津波に襲われた場合、原子炉建屋や安全上重要な機器などが炉心損傷などの深刻な事故に至るまでにどの程度の余裕があるのかを調べる検査。昨年3月の東京電力福島第1原発事故を受けて、7月に当時の菅政権が欧州連合(EU)のテストを参考に導入を決めた。日本ではテストを2段階で実施する。1次評価は、定期検査で停止中の原発が対象で、機器などの設計上の強度で、機能が失われる可能性が出てくる許容値を評価に用いる。2次評価は、福島第1、第2以外の原発などが対象で、試験で確認した材料の強度が実際に失われる限界値を用いる。現在、電力7社の原発計14基の1次評価が経済産業省原子力安全・保安院に提出されている。

原子炉データ送信装置、非常用電源未接続4カ月放置

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120119-00000516-san-soci


 東京電力福島第1原発の原子炉データを、国の原子炉監視システムに送信する装置の非常用電源が、事故の4カ月前に行った工事で取り外されたまま放置されていたことが18日、関係者への取材で分かった。非常用電源が接続されていなかったため、東日本大震災による外部電源喪失で監視システムにデータを送信できず、事故状況の予測に生かすことができなかった。非常用電源があれば地震後約2時間はデータを送信できた可能性が高い。監視システムの根幹にかかわる事態で、東電の危機意識の低さが改めて問われそうだ。

 非常用電源が外れたままとなっていたのは「メディアコンバーター(MC)」と呼ばれる機器で、原子炉の温度や周辺の放射線量などを監視する「ERSS」と呼ばれるシステムにデータを送信する装置の一部。MCが非常用電源の「無停電電源装置」に接続されておらず、地震により外部電源を喪失した昨年3月11日午後2時47分ごろにデータの送信が停止した。

 関係者によると、平成22年11月に行われた設備更新工事で、MCからの電源ケーブルを作業員が誤って別の機器に接続。東電は同月、ミスに気づき、ケーブルを非常用電源につなぎ直そうとしたが、ケーブルの長さが足りず断念。未接続のまま放置したという。

 ERSSを所管する経済産業省原子力安全・保安院は「非常用電源が接続されていればデータが受け取れた」と認めており、本震から余震で国の通信網がダウンする3月11日午後4時43分ごろまでの約2時間、本震直後のデータを生かすことができた可能性が高い。ERSSのデータを基に放射性物質の拡散を予測するシステム「SPEEDI」にも活用できなかった。

 東電は、放置していた理由を「電源ケーブルを手配しなければいけないという認識はあったが、3月11日までにつなげなかった。完全に忘れていたわけではない」と説明している。

 一方、保安院は「なぜ長いケーブルに取り換えなかったのか」と、東電の対応を疑問視している。

 政府の事故調査・検証委員会は昨年12月に公表した中間報告で、MCについて「非常用電源やバッテリーが備え付けられていなかったため、装置が停止したと考えられる」としているが、非常用電源の不備ではなく、未接続が原因と判明したことで、今後問題視される可能性もある。

 ■ERSS チェルノブイリ原発事故などを受け、原子力事故が起きた際の国の対応を迅速化する目的で導入されたシステム。全原発55基の原子炉の圧力や周辺の放射線量などの状況を一元的に把握し、事故状況を予測することなどができる。これまでに国が155億円以上を投じ開発・運用してきた。昨年12月末には、24時間以上にわたってデータが表示されなくなるトラブルがあった。

まきストーブの灰からセシウム=4万ベクレル超―福島県二本松市

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120119-00000074-jij-soci


 環境省は19日、福島県二本松市内の民家で使用されたまきストーブの灰から、一般廃棄物として処理が可能なレベル(1キロ当たり8000ベクレル)を上回る4万3780ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。まきは東京電力福島第1原子力発電所事故の前から民家の庭に保管されていたもので、まきからも最大4395ベクレルを検出。同省は「原発事故の影響以外に考えられない」としている。
 同省は同日付で、除染の重点調査地域(102市町村)がある東北・関東の岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉8県に対し、まきストーブを使用した際に出る灰の取り扱いについて通知。灰は庭や畑にまいたりせず、市町村が一般廃棄物として収集、処分を行うよう求めた。
 灰に含まれるセシウムの濃度が8000ベクレルを超える場合、「指定廃棄物」として国の負担による処分を申請できる。
 一方、燃やす前のまき(ケヤキとクリ)からは、104~4395ベクレルを検出。林野庁は、40ベクレル超のセシウムを含むまきについては流通や使用を控えるよう指導しており、改めて周知を徹底する方針だ。 

4号機とセシウムの基礎知識(3) 4号機の再臨界と危険性



※武田邦彦氏のブログ(1月17日)より転載します。


http://takedanet.com/2012/01/44_7d07.html


最初にセシウムの状態を見てから4号機の話に進みます。



地表に落ちてくるセシウムはこのグラフに示したように少し落ち着いて来ました。12日の400ベクレル(1平方メートルあたり)に比較すると、最近では100以下になってきたことが判ります。しかし、この値を落ち着いていた9月、10月、11月と比較してみると(次のグラフは11月のものですが、グラフの縦軸を1月のグラフと同じように500ベクレルを最高にしてありますので、同じ尺度で視覚的に見ることができます)、まだかなり高いレベルにあると言うことが判ります。



セシウムの降下量が急に高くなったことに注意しなければならないのは、1)もし、地表に落ちたものが舞い上がったとしたら、この状態が数年続く可能性があり、地表近くの空気を吸う子供は注意が必要なこと、2)もし、原発からなら東電の発表が必要であり、3)粒径、他の核種などの分析を政府が発表してくれれば原因が特定できる、などがありますが、いずれもハッキリしないからです。

風の向き、アメダスのデータなどを見ると、地表から舞い上がったにしては風の強さに関係がなく、原発からとすると風の向きで説明ができず、福島第一以外の原発からかという奇妙な結論になりますが、それも変です。もう少し、緩い警戒をするのが良いでしょう。

また、先回の(2)までお読みいただいた方は、「福島で急に増えた定時降下物にヨウ素があれば原発から、なければ土から」というのは間違っていて、「急に増えたものにヨウ素が含まれていれば、新たに核爆発(運転中)している原発から、そうでなければ3月に止まった原発から」ということがわかります。

また、止まったばかりの原発から襲ってくる死の灰は恐ろしいけれど、止まってから10ヶ月もたった原発から飛んできてもヨウ素はもう無いから、子供の甲状腺は大丈夫ということもおわかりになったと思います。

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一応、これだけ準備して、4号機の問題に入りたいと思います。4号機は一昨年の11月(201011月)に定期検査のために止めて、燃料を炉心からプールへ移動していました。だから3月に爆発したときには、すでに4ヶ月を経ていたので、ヨウ素などは含まれていませんでした。

原発には3つの状態があります。一つは、ウランなどの燃料は持っているけれど、まだ爆発(運転)前のものが入っている状態、次に、爆発中(運転中)、最後に爆発後(運転中や運転後)のものがある場合、です。

ウランは核燃料ですが、放射線は弱く、しかもアルファ線しか出しませんから、防御も楽です。3号機はプルトニウムとの混合燃料を使っていましたから、またすこし違います。でも、運転をしていない核燃料はそれほど問題となるような危険性はありません。

これに対して、運転を始めると核反応が始まります。そうすると急激に核分裂生成物(死の灰)ができますので、ものすごく危険になります。ここで、前に説明したことがありますが、「臨界」というのと、「爆発」について説明しておきます。

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科学は「ある状態」と「変化」を区別して整理をしていきます。あとえば、「氷」の場合、マイナス5℃の氷を、プラス5℃まで暖めますと、氷が融けて水になります。この場合、「氷」というのは水の分子が固体になっている「状態」であり、融ける温度0℃を「融点」、融けることを「融解」と言い、こちらは「状態の変化」です。

また、ガソリンや灯油が燃えるのを、燃焼もしくは爆発といい、目で見る時には「燃焼」と言うことが多いのですが、物が燃える条件のことを「爆発限界」と表現するのが正しい技術用語です。あまりこのような専門的なことは言いたくないのですが、技術用語の使い方をバッシングして本質が見えないようにしようとする人も多いので、一応、解説をしておきます。

これを原子力に当てはめますと、「臨界」というのは、「融解」のように「変化」を表すもので、いわば「ウランが静かにじっとしている状態」から「爆発的に核反応が進む状態」に変化することを言います。そして、臨界を超えると「爆発状態」になりますが、それが「徐々に起こる場合(原発の通常運転時)」と「小規模に爆発する場合(東海村の事故の例がこれに当たりますし、第二次世界大戦中ではアメリカのハンフォードなどで小規模な核爆発が何回もありました)」、そして「原爆のように大規模爆発の3つがあります。

だから「臨界を越えて爆発する」=「危険である」ということではなく、徐々に起こるか、規模はどうかによって異なるのです。4号機が「再臨界」に達するから「危険である」と即断できないのがそこにありますので、正確に理解をしておく必要があります。

私が今、整理をしているのは、4号機が再臨界した場合、爆発状態に入るのですが、それが「観測もされないぐらい小さいか」、「中規模で3月の爆発ぐらいなのか」、それとも「大規模爆発があり得るのか」のどれかということです。おそらく、小さな爆発があるかも知れないのですが、それならそれほど危険では無いと思います。

4号機が臨界に達した場合のことを次回に解説したいと思います。

(平成24117日)

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<原発>40年廃炉、一転「60年」容認へ 政府が方針

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120117-00000100-mai-soci


 政府は17日、原則40年で廃炉にすると公表していた原発の運転期間について「20年を超えない期間、1回に限り延長を可能とする」との方針を新たに明らかにした。今月6日に細野豪志環境相が「40年で廃炉」方針を公表した際には例外もあり得るとの見解を示していたが年数は明らかにしていなかった。この「例外規定」が適用されれば、国内で今後認められる原発の運転期間は最長60年となる。【江口一】

 政府は、24日に召集される通常国会に関連法案を提出し、4月1日施行を目指す。

 内閣官房原子力安全規制組織等改革準備室によると、関連法案では、原子炉等規制法に「40年」の運転期間制限を明記する一方、「環境相の認可を受けて20年を超えない期間、1回に限り延長を可能とする」との規定を追加する。具体的な期間は、20年を上限に政令で定める。

 延長の考え方は米国のやり方を踏襲したもの。米国では法律で認められた40年の運転期間の後、原子力規制委員会の許可が得られれば、最長20年の延長が何度でも認められる。同準備室は「国際的な動向を参考にした」と説明する。

 細野氏は6日に「原則40年で廃炉」の方針を公表した際、事業者から運転延長の申請があった場合には(1)施設自体の老朽化の評価(2)施設を保全できる技術的能力--を審査し、問題がない限り延長を承認する、との例外規定を示していた。

 また政府は17日、環境省の外局として4月1日の発足を目指す原子力安全庁(仮称)内に、5人の委員からなる「原子力安全調査委員会」(仮称)を設け、原発事故の原因や被害の究明に欠かせない事情聴取や立ち入り検査などの法的権限を与える方針も明らかにした。これまで原発事故の原因などを調査する法的権限を持った組織がなかったため、同委員会がその役割を担う。委員は国会の同意を得て環境相が任命する。

 一方、放射性物質を、新たに環境基本法などの規制対象に含めることも関連法案に盛り込む。

 ◇「60年」経産省の従来見解に合致

 原発の運転期間を40年と定めながら、最長で20年の延長を認める今回の原子炉等規制法の改正案は、「60年運転でも十分な余裕がある」としてきた経済産業省の従来見解に合致している。政府は「延長には高いハードルを設ける」と強調するが、具体的な延長基準は示されず、専門家から疑問の声が出ている。

 内閣官房の担当者は、20年という延長期間の根拠として米国の例を挙げ、「世界的に認められている。(延長できる)可能性として短すぎるのも妥当ではない」と説明。具体的な延長期間や基準は、設置を検討している原子力安全庁で、専門家の意見を聞いて政令などで決めるという。

 原発の老朽化問題に詳しい市民団体「原子力資料情報室」の上澤千尋氏は「米国でも延長基準は緩く、実際に(運転延長が)例外になるかどうか疑問だ。原子炉の劣化を診断する方法が技術的に確立していないことを真摯(しんし)に受け止めるべきだ」と批判しており、40年運転制限制が形骸化する恐れは依然ぬぐいきれない。【西川拓、比嘉洋】

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※武田邦彦氏のブログにセシウムの基礎知識が掲載されていましたので、転載します。

以下武田氏のブログ1月15日・16日の記事


http://takedanet.com/2012/01/4_ca1c.html


福島のセシウムが急に増え、さらに福島第一原発の4号機が爆発したのではないかと心配されています。多くの人が心配しているのに、原子力関係者は事実や基礎的な考え方をほとんど公表していません。


このようなことは、今に始まったことではなく、これまでの原子力に共通して見られたことです。つまり、反原発の人たちが懸命に調べ、発信し、抗議をしていても、原発推進の人たちは「俺たちには殿様(政府)がついているから、彼らの相手にしなくても良い」という態度に終始したのです。


でも、これは反原発の人も同じでした。私は時に反原発の研究会などに行って、質問をすると「なんだ、こいつ! 原発側にいてケシカラン。そんな質問をしてどうなるのだ」という目で見られ、十分な答えをして貰ったことはありません。


「不毛な対立」というのはこういうのを言うのでしょう。お互いに自信に溢れ、自分たちの村に安住し、自分と異なる考えの人も立派な日本人であるということを認めようとはしないのです。


原発推進側は言葉使いは丁寧なのですが、慇懃無礼。反原発の方は、言葉使いは汚く、ののしるという感じです。私も反原発に近づきたくなかったのですが、その理由は「少し質問でもすると、ものすごい勢いで人格バッシングにあう」ということでした。


質問に答えてくれるよりも、レッテルを貼られ、バッシングを受けるので、質問がむなしく感じられました。でも、私たちが原発のことを考えたり、議論したりするのは、私たちの世代だけのことではありません。長く、日本の将来を左右することなのですから、少し、「俺が、俺が」というのを止めて「相手は?相手は?」という姿勢をとって欲しいものです。


・・・・・・・・・


ところで、4号機とセシウムの急増はどうなっているのでしょうか? 私たちは子供たちを守るために、さらに何かをする必要があるのか、それとも、このまま何とかしのげるのでしょうか? それを自ら決めるためには単に「4号機が危ない」というだけではなく、「なぜ4号機は危ないのか」をキチンと示す必要があります。


論説やネットで「4号機が危ない」と言っておられる方の内容を理解しようとしたのですが、どれも科学的に十分な説明がありませんでした。科学というのは、自分の意見、恐れ、希望などとは違い、万人が理性的に納得できなければならないからです。「おまえは知識がないから、判らなくて当然だ」というのは科学ではありません。


・・・・・・・・・


原発というのは原子炉の中で「核反応」が起こるものです。この「核反応」というのは難しいことのように思いますが、薪が燃える「化学反応」と同じものです。ただ、薪が燃えるのは大昔からのもので、ウランが燃えるのはキュリー夫人が見つけたもの(核の変化)なので、100年ほど前という新しいので、それを区別するために分けているだけです。


「燃える」という言葉を「なにかが変化して熱を出す」ということで言えば、「薪を燃やす、ウランを燃やす」と言っても間違ってはいません。


さて、薪を燃やすと、熱だけではなく煙やCO2(二酸化炭素)を出すように、ウランも燃えると「死の灰」を出します。薪を燃やしてできる煙も少し毒性がありますし、タバコの煙もその一種ですが、ウランを燃やしてできる死の灰はそれよりかなり毒性が強いので、問題になっているのです。


でも、薪が燃えている時に火を消すと、灰は残りますが、煙たいことはなくなるように、ウランも火を消すと死の灰は残りますが、燃えているときに比べるとずっと安全になります。そして薪の火を消すて暫くするとすっかり冷えて、片付けられるように、ウランも火を消して暫く(かなり長いが)すると冷えて、これも片付けられるようになります。


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あまりに簡単なことを説明しているようですが、実はこのような基礎的なことを間違えて解説している専門家もおられます。たとえば、「福島のセシウムにヨウ素が入っていないから、原発からではない」などがそれにあたりますが、原発からだろうが、畑からだろうが、火が消えた時間が同じなら、残っているものも同じです。


また、4号機が爆発したといわれますが、それが核爆発ならヨウ素が出るし、水素爆発や水蒸気爆発ならヨウ素は出ません。このような基本的なことをしっかり、完全に理解しておくことが「自分で判断する」にはもっとも大切なことなのです。


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少し長くなりましたから、ここで次に回します。ところで、福島のセシウムは相変わらず高い状態が続いていて、最新のデータでも、セシウム合計で60ベクレル(平方メートルあたり)もあります。この状態は1011月とはまったく違います。少し緩い警戒を続けてください。


(平成24115日)




4号機とセシウムの基礎知識 (2) 止めてからのこと

http://takedanet.com/2012/01/4_b4f3.html

11日の地震が来る前、福島第一の1号機から3号機までは、ウランが「燃えて」いました。燃えているということは激しく熱を出し、反応してできた死の灰がドンドン、原発の中で蓄積していたのです。


死の灰の内、すぐ分解(科学的には崩壊という)するものが多く、分解すると死の灰も熱を出すので、「燃えている時にはものすごく危険なものを出している」とまずは覚えてください。数字に強い人は、1日で20分の13ヶ月後では100分の1にという感じで感覚をつかむと便利です。


たとえば、ヨウ素11は半減期(分解して半分になる)が8日ですから、8日後に2分の116日後に4分の124日後に8分の1になります。3ヶ月というとおおよそ80日ですから、2分の1、つまり0.5を10回かけます。0.5×0.5×0.5×0.5×0.5×0.5×0.5×0.5×0.5×0.5=0.001 ,つまり、ヨウ素だけを考えると1000分の1になるのです。(算数の得意な人は0.5を10乗してください)


ただ、セシウムやプルトニウムのように長い半減期のものがありますから、ヨウ素は1000分の1になるのですが、全体は100分の1ということです。


もし、ある親がこのことをよく知っていて、「原発が爆発した!」という情報を得た途端に逃げて、3ヶ月後にその場所に戻ってきたとしますと、すでに1000分の1になっているのですから、そのままそこに住んでいた場合に、1100ミリシーベルトのペースで被曝した場合、それの1000分の1、つまり、01ミリしか被曝しないのですから、安全と言うことです。


最初に避難することがいかに大切かということがわかります(今、もし4号機が爆発した場合はまったく違います。早とちりしないでください。これは3月のことです)。このシリーズは「3月には逃げる必要があったが、今はもし逃げてもその意味が違う」ということを知るためでもあります。


「知識は力」です。お子さんを守るためには、「正確な知識」を持つことが何より必要なので、先入観を持たずに読んでください。


・・・・・・・・・


つまり、「電気を作っている原発」は膨大な放射線をもっているのですが、「止めてから3ヶ月たった原発」は放射線量が100分の1になっているのです。それからはあまり分解しない元素(長寿命核種という)がありますので、減り方は単純ではありませんが、「最初は急で、その後、少しずつ減っていく」ぐらいの感覚が良いでしょう。


ところで、4号機は事故の起こった312日には定期検査中で止まっていました。4号機を止めたのはその前の年(2010年)の11月ですから、すでに4ヶ月がたっていたのです。つまり、最初から4号機のプールにあった核燃料の死の灰の量は100分の1以下になっていたのです。


4号機の核燃料は呼び方が難しい・・・プールの名前は「使用済み核燃料プール」、中に入っている内の一部が「使用中核燃料」です。4号機のプールの中には1500本の核燃料があるとされていますが、おおよそ1000本が使用済み、500本が使用中と思われます。もちろん、使用済みの方は「使い切った後」ですから、死の灰も少なく、使用中の方は定期点検が終わったらまた使うのですから、少しウランなどが多いものです。でも、被曝という点ではあまり大きな差はありません。)


だから3月に爆発した原発の内でも、4号機は「なぜ、爆発したのか?」はハッキリしません。1号機、3号機は普通に考えると「水素爆発」です。それは、止めたばかりなので元素が分解する熱(崩壊熱)が大きく、原子炉を冷やすことができなくなったので、水が蒸発し温度があがり、その結果、水素がでて「水素爆発」をしたと考えるのが普通だからです。


それに対して、4号機は100分の1しか熱がでていなかったので、それほどの危険は無かったはずです。だから、今のところ3号機から水素が流れて、それに火がついたとされています。


でも、疑問もあります。それは事故の後、ヨーロッパから運んできた「鶴首」のような長い消防ホースを4号機のプールの冷却に使っていたので、なにか東電が隠しているのではないかとの憶測が残っているからです。


東電ばかりではなく、電力会社全体が、強い錯覚(俺たちは何が何でも原発を動かす使命がある。国民がなんと言っても、政府(お殿様)のご命令だ!)があるので、ウソをつきやすい。だから電力が言っていることはほとんど信頼性がありませんが、事故の時にどの場所に水をかけるのかということもウソということはないでしょうから、4号機に最強の冷却装置を使ったということになると、疑問が残るのです。


・・・・・・・・・


いずれにしても、あまり複雑になると、何が何だか判らなくなりますから、ここでは、


1) 原発は止めると急激に死の灰は減っていく、


2) 1日で20分の13ヶ月で100分の1に減る、


3) ヨウ素は3ヶ月で1000分の1になっている(今は3000億分の1)、


4) 原子炉の運転を止めてすぐ爆発した場合は、急いで逃げると被曝が減る、


5) 4号機は事故の4ヶ月前にはすでに止まっていた、


6) 現在は1から3号機は止めてから10ヶ月、4号機は14ヶ月になっている、


7) だから、今、水素爆発してもヨウ素はでない、


と言うことを復習しておきたいと思います。


(平成24116()





4号機とセシウムの基礎知識 (1) 薪とウラン(セシウム情報は末尾)