こんにちは！！
いかがお過ごしでしょうか？
私ことめむたんのブログに来てくださって、ありがとうございます。
最後の一文字まで楽しんでいただけたら幸いです(*^_^*)
絵本の紹介をさせてください。
今回紹介するのは、
「みまわりこびと」
アストリッド・リンドグレーンさん文
キティ・クローザーさん絵
です。
冬の真夜中。
森の農場では、人も動物も、ぐっすり眠っています。
農場は遠い遠い昔からありましたが、いったいいつからあるのか、誰も知りません。
そんな農場に、年取った小人がいます。
彼は毎日真夜中になると農場を見回るのですが、彼を見ることができるのは動物だけで、人間には見えません。
そのため、彼がいつから農場に住みついたのか分かりません。
でも人間たちはみんな、彼がいるのを知っています。
朝になると、雪の上に点々と小さな足跡が残っているからです。
月明かりの中、小人はそっと農場を見回ります。
牛小屋から馬小屋へ、食糧倉庫から道具小屋へ。
隅から隅まで見回って、雪に点々と小さな足跡を残していきます。
牛小屋や馬小屋にいる動物たちに、小人は小人の小さな言葉で話しかけます。
「冬はきて、 また さっていく もの。
夏はきて、 また さっていく もの。」
耳には聞こえないその言葉が、動物たちにはちゃんと分かるのです。
農場がしんと静まりかえる中、小人は人間の部屋にも訪れます。
大人も子どももぐっすり眠っているので、彼らは小人が見回りに来たことを知りません。
でもあくる朝、子どもたちは見るのです。
小屋から小屋へ点々と続く、雪の上の小さな足跡を。
「冬はきて、 また さっていく もの。
夏はきて、 また さっていく もの。」
いつの間にか農場に住み着いた小人は、これからも毎晩見回りを続けます。
農場に人が住む限り、今年も来年も、ずっとずっと。
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