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今日は、絵本の紹介をさせてください。
今回紹介するのは、
「にわとりちゃんとこぎつねくん」
ブリギッテ・シジャンスキーさん文
サラ・ブルグさん絵
です。
雪の降る夜、主人公のにわとりちゃんが寝ようとすると、誰かがドアを叩きました。
「だあれ？」
「ぼく、 ぼく、 さむいよ～。 まいごになって おうちに かえれなくなっちゃった。 おねがい なかにいれて！」
声の主は、子ぎつねくんでした。
家族は、反対しました。
だって、きつねはにわとりを食べるんですもの。
家族は、子ぎつねくんが家に入れないようにドアをしっかり閉めて、眠りました。
でも、にわとりちゃんは、寒さに震えているであろう子ぎつねくんのことが気になって眠れません。
だからとうとう家を抜け出して、子ぎつねくんを暖かいところに連れていきました。
行った先は、牛小屋でした。
うしのおばさんは、びっくりしました。
だって、きつねはにわとりを食べるんですもの。
それからも、二人は大人の動物に会いました。
大人たちはいつも同じ反応で、決まってびっくりします。
だって、きつねはにわとりを食べるんですもの。
子ぎつねは、お話の最後で両親に再会します。
さあ、二人を見た両親は、どのような反応をするでしょう？
大人にとっては当たり前のことが、子どもには通用しないことがありますね。
時として残酷な大人の当たり前に、にわとりちゃんと子ぎつねくんの当たり前は、勝てるでしょうか？
それとも……。
もしかしてこの絵本は、子どもよりも大人の方が読んでいておもしろいかもしれません。
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