
忘れられない一日に のつづき
戸外でお茶を点てることを野点(のだて)というそうなのですが、イギリスに来て、森で野点がしたかったのです。
渡英前の大きなうねりのような流れのなかで、お茶との出会いがありました。
いつもなにかしら新しい扉をあけてくれる大好きなお姉さんが、「ぜひイギリスに持って行って。お点前、わたしが教えるから」と略盆点前のセットを一式プレゼントしてくださったんです。お盆の上で完結する略式のお点前なので、茶室がなくても、テーブルの上でもできるんです。
それでお茶に興味をもって、「そういえば家に・・・」というわけで、お茶がおしえてくれた15のしあわせ(日々是好日)の記事を書いたのでした。
その後たくさんのありがたいご縁にめぐまれて、毎日3、4本だてで予定をこなすスケジュールのなか、「ここしかない」というタイミングでお茶室に呼んでいただいたり、素晴らしい先生に教えていただくことができて
写真やバレエみたいに、お茶ともなんかあるのかな。と思いはじめ
ロンドンの家でお茶を点てること、そして森で野点をするのをたのしみにしていたんです。
でももうすっかり順番も袱紗さばきも忘れていて(初心者なのに2回のお稽古で身に付くはずもなく)家では適当に点てたりしてたけど、森での野点はまだ実現していませんでした。
ところが来てくれた友達が、春からお茶を習いだしていて「きゃー♡ じゃあ一緒に森で野点しよう!」「えー なにそれ森で野点!??すてきー」

パリで買ったマルシェバッグにお道具いれて
「こうだった?ああだった??」 たぶん突っ込みどころ満載な状態でしたが、
そもそも盆点前を外でやるのがOKなのかも知らない。そして茶杓が行方不明で、スプーンで代用。
誰かに披露する場でもなし、自分たちが楽しかったらいいよねー
美しい森の風景にかこまれて、お互いにお抹茶を点てて、、 そんな特別なお茶、おいしいに決まってます。それに最高に楽しかった! 私の点てたお茶を飲むしおちゃんが、夕日をうけてキラキラしてた。

なんか、映画のシーンみたいだなーって思いながら、なんだか嬉しくて感動して、、
おいしく、楽しく、美しく! なお茶でした。
(何流かと言われたら、今回のはおままごと流ですかね・・船便がきたら復習します!)
お茶の扉をあけてくれたみかさん、お茶室やお稽古に連れて行ってくれた友人やフォトレッスンの生徒さん、ご好意で二度にわたり指導してくださった白金の先生、本当にたくさんの方にお世話になりました。おかげでイギリスで(紅茶だけでなく)「お茶」も楽しめそうです。ほんとにありがとうございました♡
落ち着いたらまた森でゆっくり点てますね。船便には野点のセットがはいってます。
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お茶がおしえてくれた15のしあわせ(日々是好日)で紹介したまえがきの言葉、やっぱりいいな。
たとえば
すぐにわからないものは、何度か行ったり来たりするうちに、後になって少しずつじわじわとわかりだし、「別もの」に変わっていく。そして、わかるたびに、自分が見ていたのは、全体の中のほんの断片にすぎなかったことに気づく。
これはバレエでも感じるし、はまりはじめている料理やお菓子づくりでも感じる。美味しいものは大好きだし(食べる機会にもめぐまれていたほうだとも思う)母も料理上手で、しらないうちに下地を築いていて、わたしにとっては、つぼみがひらく場所がイギリスだったんだなーとおもう。(あ、といっても料理のスイッチが入っただけで、上手かどうかは別ですよ・・・)
このあと、帰宅してお待ちかねのフィナーレをむかえました。
忘れられない一日に