
パナソニック汐留ミュージアムで、今週末16日(日)まで開催中の
ジョルジュ・ルオー I ♡ CIRCUS/ アイ・ラブ・サーカス展
を観てきました。
20世紀フランスを代表する画家ジョルジュ・ルオー(1871-1958)
宗教画の傑作で知られていますが、道化師を中心にサーカスまわりの人物像も多く描いていて、「道化師の画家」とも呼ばれています。
ルオーが描く道化師、ピエロ、踊り子たちは、人間の悲哀を通りこして、すべてを受け入れたひとの強さ、気高さが感じられて、晩年には、よりキリスト的な人物像として描かれるようになっていきます。
釘付けになったのが、こちら

「ピエロ」清春白樺美術館蔵(過去の展覧会の画像)
厚塗りの油彩はあまり好きじゃないのに、絵の前に立つと動けないほどひかれて
絵そのものが、生きているようなエネルギーにあふれていて、
観るだけでなく、目をつむって存在を感じたい。そんな絵。
周りに人がいなくなった一瞬、そうして味わいました。
「われわれは皆、道化師なのです」というルオーの言葉。
道化師であり、それぞれが神であるという魂の本質を、絵画で表現した人なんですね。
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今回の展示にはないですが、ルオーの「郊外のキリスト」が好きで

その話を美術館の方にすると、
「あの絵は、、すごいんですよ。認知症の人が(絵をみて)反応したそうです」
やっぱり見えない何かが、ルオーの絵にはあるんだな。
絵は感じるもので わからなくていい と書いたところですが、あらためてそう思いました。
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そういえば、はじめてルオーと出会ったのが、ここでした。ウィリアム・ド・モーガンの展覧会(★)のあと、「ルオー・ギャラリー」で常設展示作品をみて
心の奥深くにしずかに光を照らすようで、いいなあ・・と直観
その後、知られざるルオーの素顔 でますますファンに。 こちらはかわいい感じ。 引き出し多いな、ルオー。(上から 笑)
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パナソニック汐留ミュージアムは、社会貢献の一環として収集してきたルオー作品をひろく一般に紹介しようとオープンした美術館で、規模も入館料もあえて「おさえめ」なのがステキ。
昨日ご紹介した バレエ公演 もそうだけど、ファンでない人でも「いってみようかな」とおもえる美術館って、裾野をひろげる意味でも貴重!

「白い馬に乗った女曲馬師」
ポンピドーセンター国立近代美術館蔵
今回の展覧会、もし部屋にかざるとしたらこの絵がいいな
今週末(12/16)までなので、機会があればぜひ♡
パナソニック 汐留ミュージアム
午前10時~午後6時
入館料:一般:800円
19-20世紀初頭のパリ・モンマルトルの社会風俗を映像から垣間みることもできて(え、リヨン駅の向かいのあそこがアトリエだったの!?とか、当時のサーカスや華やかなダンスショーの様子とか)、たのしい展覧会でもありました。