
(画像:展覧会HPより)
眠り、横たわる少女、うみのひかり、木々のおしゃべり、、
詩的で、哲学的。
ドイツを拠点に活動をする日本人現代美術家イケムラレイコさんの、国内初の回顧展。

油彩による「山水画」も、彼女の描く海や木々のイメージも、たゆたう気分がとても心地よい。(写真とくらべて)絵っていいなあ・・なんてつい思ってしまう。
何度も見返したのは、パステルによる17枚の「樹の愛」。二本の木の、しあわせに満ちたおしゃべり、ひとりごと、哀しみ、安堵、慟哭、どの絵にも感情と音楽が流れていて、なんだかバレエみたい。動きだけで胸に迫りくるものがありました。

《黒の中に青いミコと》1997 栃木県立美術館
だれもがもっている、きわめて少女的な部分。
自分の心、という深い森の奥でずっと眠っていたその少女が、ぼんやりと目の前にいる・・やっぱり眠ったままで。
イケムラレイコの少女たちは、あいまいな世界を浮遊する精霊のよう。前に立つと、自分と向こう側の境界線が薄れていくような、、自分のなかの、なにかが、具象化されてそこにある不思議。

《横たわる少女》1997/2006年 ヴァンジ彫刻庭園美術館
(" 曖昧と陶酔“ は自分のキーワードと言われたことを思いだす)
図録、買いたかったのですが、イメージがぱきっと現実的で、私の求めていたものが薄れていたので断念。展示されていたドイツの出版物に過去の作品も含めとても好みのものがありました。(名前ひかえればよかった!たしか赤い本。)
心地よい時間がすごせた展覧会でした。11月から関西へもいきますよ!
イケムラレイコ うつりゆくもの
Leiko Ikemura: Transfiguration
東京国立近代美術館 企画展ギャラリー
2011年8月23日(火)~10月23日(日)
10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00)
<巡回> 三重県立美術館
11月8日~2012年1月22日
こちらでも作品がいくつかみれます

《よるのうみ》 2003-2004年 ヴァンジ彫刻庭園美術館