風評被害の元凶 | サザクロノート

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先程、Yahoo!ニュースに「風評被害の元凶は誰か」という
東洋経済オンラインの記事が掲載された。

深尾光洋 慶応義塾大学教授の寄稿のようです。

深尾教授の書いてある内容が、まさしくそうだ・・と
言える内容だった。

たとえば、

『被曝のリスクは時間当たりの線量ではなく、累積線量で
考えるべきだ。しかし当初からマスコミは1時間当たりの線量を
胃がんのX線集団検診における被曝量などと比較して安全を強調し、
誤った理解を広めた。』


『政府の情報開示の姿勢と日本のマスコミの報道には、不信感を
持っている。首相官邸のホームページには、国際機関による
チェルノブイリ原発事故の報告の一部が載せられているが、肝心の
「長期的には9000~1万人が、がんと白血病により死亡する」との
見通しを載せていない。これは驚くばかりだ。』


『危険を過小に見せようという政府の姿勢に、国の原子力
政策にかかわった多くの専門家たちも加担し、テレビの報道番組で
「安心です」と言い続けた結果、国民の信頼を失ったのではないか。』


『食品について政府は、地域別・品目別の詳細な汚染情報を開示せず、
政府が定めた安全基準より放射線量が多いものを出荷停止としただけで、
それ以上の情報を出さない。また、放射能汚染のレベルが高まった
3月17日に水道水の摂取制限や飲料・食品の出荷停止基準を大幅に
緩めたことも不信感を増大させた。』



『政府やマスコミは消費者の買い控えを「風評被害」と呼ぶが、
あたかも消費者の行動が合理的でないかのような、まったく的外れな
表現だ。政府の情報開示が不十分だから、不信感を持たれるのだ。』



などなど。


指摘内容、消費者心理の実態など、的確だなと思います。


まともな学者が慶大にもいるんだなと思いましたね。


すぐにURLが変更になると思いますが一応・・・

↓当該記事(リンクはしないでおきます)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110628-00000000-toyo-bus_all