20代の頃、欲しかった服がある。今から25年ほど前だ。
その頃は70年代ファッションが大好きだったので、まだブーツカットが流行っていなかった頃、古着やさんでベルボトムのジーンズを探してはいた。(その後、ブーツカットが流行るのだが)
ワンピースもトップスもコートも靴も古着やさんで70年代ヒッピー的な服を探して着た。当時、どんな服が流行っていたのかは思い出せないくらい、新しい服には興味がなかった。
でも、着たいのにどうしても探せなかった服があった。それが今、当たり前に売っている!
それはフレアースリーブの服、チュールレースのスカート、フリンジのついたトップス、それからレースのロング丈のローブだ!
特にレースの服は25年前はほとんど売ってなく、古着やさんでもあまり出回っていなかった。レースの服と言えばウェディングドレスくらいだった。
チュールのスカートは原宿のロックなお店で探して着ていた。丈は膝上丈で短かったが、お気に入りだった。
フリンジのついたTシャツは売ってなかったので自分でカスタマイズした。
チュールのスカートもフレアースリーブのトップスもレースのローブも今は流行になり、沢山出回っている!(フリンジのついたTシャツは何年か前に売っていた。)
その中で一番着たかったのはレースのローブである。
だが、買ってももう着れないのである…アラフィフ、ちょいデブのおばさんがこれを着たら、下着にしか見えないだろうし、それにイタい。フレアースリーブは着れるものもある。でも、レースのローブだけは残念ながら着れないのだ。
あぁ、25年前に流行って欲しかったなぁ。
せめて、15年前でもいい、流行って欲しかったなぁ。

先日、娘とショッピングに出かけた時、『そうそう‼これ、こんなローブが欲しかった‼(25年前に。)』と言うような、まさしく昔、欲しかったレースのちょっと茶色っぽいベージュの、チュールとレース使いのローブが売っていた。それは店内のトルソーに麻のシンプルなワンピースに合わせて着せてあった。
『あ~いいなぁ、着たかったなぁ』と思い、お店を後にしたのだが、家に帰ってからも頭から離れなかった。
買ってももう着れないから、と諦めた今。
着たかったのに売っていなくて諦めた25年前…。
諦めるのは2回目だなぁ…と思ってから「いや、買いなよ!着なくても買いなよ!」と思った。そんなに気に入った服に会える事なんてないし。
次の日、早速買いに行った。
だが、時既におそし。2着あったそのレースのローブはもう売り切れてなくなっていたのである。
うん、やっぱり『いいな』と思う服はみんな『いいな』と思うんだね、それに着もしないのに買おうとしたアラフィフおばさんよりも若い方のほうがよっぽど素敵に着るに違いない。
買えなくて良かったのである。(´∀`)

ちなみに20代の頃に着ていた服。
特に右下の服が(今でも着れたら着てみたいほど)お気に入りだった。
これらの服はベルボトムに合わせて着ていた。
20代の頃の服はまたの機会に紹介したい。


少しのダサさと、毒のある柄が好きだった。