某医師のブログで、興味深い記事がありました。「病院の赤字がのっぴきならない!? (https://ameblo.jp/drminori/entry-12900718442.html)」というもので、タイトルどおり経営難の医療機関が増えているのだそうです。このブログ記事ではそのような事態から様々な問題が発生している状況や、抜本的な解決策の提案など書かれていて必読の内容に思います。時に病院の経営難についてですが、医師も商売で診察しているのだ、という身も蓋もない事実を思い起こします。

 

以前見かけたどこかのブログで、冬のある日に病院前で立ち並んでいる人たちの写真が貼られていました。なんでも風邪の治療のために並んでいるとのこと。そのブログでは寒空の下で立ち並ぶほどの体力があるなら、家で寝てればいいだろ、といった意味内容のことが書かれていて、ブログ主は呆れ果てていたようでしたね。たしかに寒い季節に、熱っぽいとかそのような理由で病院の前にずっと立ったまま並んでいるなんて、かえって風邪をひどくこじらせるだけだろう、とは思います。昔は風邪をひいただけで、歩いてだか乗り物に乗ってだか、とにかく自力で病院まで行った人は、診察を受けることなく追い返されたそうです。自分の足で治療に行けるていどの風邪なら、家で寝ていれば自然に治りますし。

 

それが今では診察してくれる病院が普通にあると。冒頭で紹介したブログ記事にあるように、経営が赤字なので、とにかく必要がなくても来院してきた人を診察しなければならないという、切迫した状況が感じられます。それだけならまだいいです。とにかく病院が儲けなければ立ち行かなくなる現実は、利潤のためならアコギなことも平然とやってのける医院をはびこらせる要因となるのでしょう。わたしが感じたところ、一般人の大半は病院や医師を絶対視するほどに信用が深いように思われます。そうなるとそのような人びとの信頼感につけこんで、暴利をむさぼる病院が出現しても不思議ではないでしょう。もちろん使命感のために仕事をする医師だって少なくないでしょう。けれども現状では赤字経営をなんとかするため、診察に来た人びとを食い物にしなければならない医療機関が発生してしまうのは、仕方のないことです。

 

現在のところ利益追求のために医業を続けなければ病院経営が成り立たない以上、人びとはちょっとした不調で軽がるしく病院へ赴くのはつつしむべきなのでしょうね。よほどのことでないかぎりは病院を利用しない。そうしなければ赤字解消のため、診療を受けに来た人たちに、無意味で高額なだけの治療をする病院を潤わせるだけになるかもしれません。けれども現実は、ただちょっと熱っぽいとか、お腹がぐーぐー鳴るとか、そんなどうでもいい理由ですぐ病院に駆け込む人が多いらしいですね(←お腹が鳴るとかそりゃただの空腹でしょうが)。ごく一部ではあるのでしょうが、利益のためならでたらめを言って来院した人を怯えさせて、無意味な治療を施すような悪意のある医療機関を生じさせる現在の医療制度では、実にいいカモとしか言えません。ただちょっと疲れただけとか、ちょっと寂しいとか、イヤな夢を見たとか、お空の虹がきれいだったとか、公園で見かけた野良猫がかわいかったとか、散歩している柴犬がかわいかったとか、スーパーで総菜が半額のお勤め品価格で売られていたとか、花占いをしていたら、素敵な人と出会えるという結果が得られたとか、そんな些細な理由で通院する人が多すぎるようです(←そのような人たちにとって、医療機関っていったいどういう組織なのですか)。けれども病院とはほんらい、自力ではどうすることもできない、緊急を要する非常事態になってこそ頼りにするべき機関であるはずです。普段から健康を心がけ、自分を律するつつましやかな生活を実践していれば、よほど運が悪くない限りは世話になる必要がない施設が医療機関のはずなのです。もちろん病院を信用するな、という話ではありません。とはいえなんの考えもなく気軽に通院すれば、現行の医療制度では足をすくわれることもありえる、ということは念頭に置くべきでしょう。