息子が家にいなくなって初めての週末だった。


逮捕から昨日まで、仕事、弁護士事務所、鑑別所の面会、などなど走り回っていたので、忙しくてバタバタだった。


週末は面会に行けない。


いつもは下の子がスポーツ少年団に入っているので、そちらの応援にグラウンドに行くのだが、


到底、他人さんとたわいない会話を笑ってする気にはなれない。


下の子には本当に可哀想な思いをさせてしまっていたと思う。


でもそんな気丈に振る舞う余裕は私には残っていなかった。


久しぶりに家でひとりゆっくりとした時間。


考えることなんてひとつしかなくて、


その時間が苦痛で仕方なかった。


何日かぶりに息子の部屋を開けた。


(今ここに居ない現実が怖くて数日開けれなかった)


ついさっきまでここに居たかのような状態で、


この5日間の出来事が信じれないほど


部屋の時間は止まっていて。


また涙が溢れて。


面会に行けない分、息子に手紙を書いて、


また泣いて。


この繰り返しだった。