面会時間終了の30分前くらいに


「お母さん!帰ってこられたので会えますよ!」


と法務教官の方が声をかけてくださった。


良かった.....会える!!!


今日は面会が混んでるから20分で。との事だった。


まず伝えないといけない事を忘れてはいけないと思い、伝えた。


国選弁護人について。


国選弁護人が選任されたら、本人に通知が届くそうなので、部屋に帰り通知が届いていたら、すぐにその弁護人の情報を書いて、速達で送ってほしい。と伝えた。


今後の学校がどうなるのか。


息子もとても心配していた。


どうなるのか私も想像がつかなかったけれど、

学校の体質から考えると、絶対に隠し通さないといけないと思っていた。


ただ、調査官からの学校照会が入る可能性は高いと聞いていたし、


そうなれば退学は恐らく免れることは出来ない。


先が見えなかった。


あとは、家族みんなが心配していること、苦しんでいること、


それを踏まえてしっかり反省して、自分を見つめ直す必要性があること


色々話したと思う。


でも20分は一瞬で過ぎ、また法務教官に連れられ、息子は席を立った。


頑丈な鉄の扉から出る際、息子は必ず振り返る。


また、「ありがとう。」と言い、手を振りながら、泣いていた。


週末、この子は家族誰にも会わず、この無機質な施設で、過ごすんだ....


それがあと何日も続くんだ....


この時点でも頭がおかしくなりそうで平静を保つのもしんどくなっていた。


あと1ヶ月も耐えれそうな気がしなかった。


大雨の中、傘で顔を隠しながら、ひとり泣きじゃくって帰った。