これまでの生い立ちや、今回の事件の前兆はあったか、などお話しした。


先生がカチカチと書類を作っていく。


私達両親からの陳述書など、弁護士目線からの理論立てた文章。




逃亡の恐れがないこと。


証拠隠滅の恐れがないこと。


長期間の身体拘束により不利益が大きすぎること。


家族のサポートを約束すること。等。




しかしその成果虚しく、


弁護士事務所を後にして、1.2時間経ってからi先生からの電話。


「検察から裁判所へ勾留請求がされました。」


え?まだ契約して数時間なんだけど...


また不安。


「なので、裁判所に勾留請求を認めないよう意見書を提出します。」


正直不安しかなかった。


でも絶対に自宅に戻してやりたかった。


あの子の更生は、私達両親が責任持って見届ける。


命かけてでも真っ当な道へ戻れる様、サポートする。


だからその為にも高校を退学にはさせたくなかった。


あの子の性格上、こんな事になるとは想像もついていなかったはず。


浅はかです。


本当に浅はかなんです。


でもそれが私達の大切な息子なんです。


一生かけて反省させるから、


というか、こんな事になって、あの臆病者が反省してない訳はないから。


お願いだから、釈放してあげてください。


神に祈る気持ちでした。