改めて正式に契約書を交わした。


i先生の見解


逮捕から72時間以内、勾留されるか、釈放されるかが鍵。


勾留されてしまうと、勾留を取り消しを求める活動(=準抗告)は通る可能性は格段に低くなる。


勾留期間終了後も鑑別所へ行く可能性は高い。


よって、もし勾留が決定されてしまった場合、それ以降は、私選弁護人(現段階のi先生)でも国選弁護人(国が用意してくれる弁護士=無料)でも、出来る事は大して変わらない。


余分な出費を減らすためにも、勾留を食い止める目的に絞った依頼を提案された。


万が一、勾留されてしまった場合は、それ以降は国選弁護人にお願いするのでも良いのでは。と。


弁護士費用なんぞとは、無縁だったので想像もついていなかったが、通常100万はくだらない。


まだまだ子育て真っ最中で、正直そんなゆとりはない。


コツコツ貯めた貯蓄はあるものの、余裕資金ではない事は確かだった。


その中で、その任期を絞った契約はかなり安価であった。

(といっても、大金な事には変わりないけれど)


そして、私達には逮捕や勾留や....知識が全くなかった。


でも相談した弁護士3人ともが口を揃え、一旦勾留されたら短期間で帰ってこれる可能性は低いと。


その内容も解釈した上で、釈放又は勾留決定までを任期として契約を交わした。


既に時間はお昼を回っていた。