7月1日(火)大阪・関西万博訪問記の続きです。

 

バチカン館に入りました。ここの目玉作品は、カラヴァッジョの《キリストの埋葬》。この絵は1603年から1604年にかけて描かれ、ローマのサンタ・マリア・イン・ヴァッリチェッラ教会の礼拝堂に飾られる祭壇画として制作されました。

 

 

クロパの妻マリアの叫びと身振りによって引き裂かれた沈黙のドラマが展開されるこの絵画は、礼拝堂の祭壇に置かれ、信者に向かって、聖別された聖体の中に常に生きて真実の犠牲として現れるキリストの姿を映し出し、並外れた視覚的力で迫ってきます。

 

 

そして、レオナルド・ダ・ヴィンチの《アトランティック手稿》。推定制作年代は1478年から1518年。デッサンと注釈から成る手稿集で、内容は、数学、幾何学、天文学、植物学、動物学、土木工学、軍事技術その他多岐にわたります。ミラノのアンブロジアーナ図書館収蔵。現在は65cm×44cmの紙に貼られた1119枚が、革装の12巻にまとめられています。今回はそのうちの2点を見ました。

 

 

 

イタリア館には、アートやインスタレーション作品の他、定期的に変わる州の特集があり、私が訪問した日は、リグーリア州の特集をやっていました。

 

 

リグーリア州について、ウィキペディアからの引用です。

 

『イタリア北西部の州。州都はジェノヴァ。リグリア海(地中海の一部)北岸に沿って広がり、西にフランスと接する。リグーリア海岸は南フランスから続く「リヴィエラ(イタリア語で岸の意)」の一部であり、温暖な気候と風光明媚な景観により、国際的な観光地として知られる。』

 

 

ジェノバは、“キング・カズ”こと元日本代表FWの三浦知良(カズ)が、当時世界最高峰のプロサッカーリーグと称された「セリエA」初のアジア人選手として渡った街です。それにちなんでカズのユニフォームがありました。

 

 

続いて特許のイタリア。ここはサッと流す人が多く、空いていました。ここでも細かい説明は省略です。

 

 

《Smart Blocks》組立およびプログラミング作業のための監視機器

 

 

《TrueLokTM EVO》改良された外部固定ロッド

 

 

《Nemo’s Garden》水中温室による陸上植物の栽培システムおよびそれを用いた水中栽培システム

 

 

《Hydrone-R》無人水中車両および水中設備の保守・検査システム・方法

 

 

《KREO》建築用キネティックデバイス

 

 

《Calzatura disassemblabile》分解可能かつリサイクル可能なフットウェア

 

 

《Hoop》混合プラスチック廃棄物の化学リサイクル技術

 

 

《Cool+R》金型用コア部品

 

 

《S15》分注装置。単包装商品を製造するための機械および手順

 

 

《GITA》直線型スタビライゼーションシステムを備えた2輪車

 

 

《Fast Ferrari Active Suspension》各車輪に独立して制御された力を発生させることが可能な電動リニアアクチュエータ、ならびにショックアブソーバーと一体化した車両昇降用油圧アクチュエータを備えたアクティブサスペンションシステム。

 

 

《P ZEROTM-RunForwardTMスマートブロック 》走行中のタイヤの転がり抵抗を制御し、自動車の燃料消費を低減する方法

 

 

《Dyadema》クランプ本体

 

 

階段を昇って屋上庭園に出ました。

 

 

実用品なのかアート作品なのか、よく分からない作品。

 

 

題名の無い作品。作者のフランチェスカ・レオーネは、廃材を使用して環境問題に一投を投じるアーティスト。バラの花にも見えるこの作品は、酸化され傷ついた金属板を使用したそう。

 


屋上庭園を一周して館内に戻りました。

 

 

階段を降りて1階。展示室外の回廊に、イタリアちゃんの像があります。

 

 

イタリア館の外にある《アルタガンマのイコサヘドロン》。20の三角形で構成され、そのうち6つの面にアルタガンマの120ブランドの画像が描かれています。

 

 

そして、ジュリオ・チンティ制作の《カノポ》は、玄武岩繊維を使用したエポキシ樹脂の彫刻。



夏の大三角の星座にインスピレーションを得たらしく、オルフェウスとエウリュディケの神話と日本の織姫と彦星の伝説を結び付けているとの事。


 

 

巨匠の芸術作品がクローズアップされているイタリア館ですが、展示物が盛りだくさんで、私の見方では1時間かかりました。

 

 

時刻は17:40。行列は私が並んでいた時よりも延びています。6時間待ちの時もあるイタリア館に、1時間待ちで入れたのは奇跡でした。

 

 

つづく