アトア訪問記の続きです。

 

3階に上がって探求の室。本がびっしりで図書館のよう。

 

 

カワウソについての本を集めたコーナーがありました。

 

 

日本の動物園や水族館で見ることが出来るカワウソの仲間は、コツメカワウソ・ユーラシアカワウソ・ツメナシカワウソ・カナダカワウソ・ラッコの5種類。

 

 

かつては日本でもカワウソがいたが、1979年高知県新荘川で生存目撃を最後に、2012年環境省により絶滅したと公表されたそう。

 

 

世界にカワウソの仲間は13種類。多くは絶滅が危惧されています。

 

 

毎年5月の最終水曜日は「世界カワウソの日」。カワウソ類の啓発や保全に関する意識を世界中の人々に高めてもらおうと、国際カワウソ生存基金により提唱されました。

 

 

水槽はインテリア。アフリカ・マラウィ湖に生息する熱帯魚を集めた水槽がお洒落です。

 

 

青色がとてもきれいなアフリカンシクリッドの代表種スキアエノクロミス・フライエリー。

 

 

ラビドクロミス・カエルシウス。野生下では青い体色のものもいるが、たまたま黄色い体色のものが養殖されて流通したため、黄色のイメージが強いとか。

 

 

レッドピーコックシクリッドは、ピーコックシクリッドの品種改良種。オレンジ色に白い縦縞が入っています。

 

 

大きな口と強靭な顎を持つディミディオクロミス・コンプレシケプス。

 

 

現地では「カリゴノ(眠っている魚)」と呼ばれるニンポクロミス・ベネスタス。湖底でじっと動かず、獲物である小魚などが前を通りかかるのを待つ習性があるそう。

 

 

次は南アメリカのアマゾン川やオリノコ川に生息する魚たち。手前の大きな水槽は4階につながっています。

 

 

美しい姿から鑑賞魚として人気があり、熱帯魚の王様と呼ばれているディスカス。

 

 

世界最大級の淡水魚ピラルク。全長2m程度で、エラ呼吸だけでなく、水面で直接空気呼吸も行います。

 

 

水草や水面に落ちた種子などを食べる草食性の強い雑食魚レッドコロソマ。食べると美味しいそう。

 

 

ウェーバー器官を持ち、音に敏感なレッドテールキャットフィッシュ。全長は1mを超え、その巨大な口で、自身と同じくらいの大きな獲物を飲み込む事ができるそう。

 

 

続いて浅瀬に棲む生き物を見ました。

 

 

南アメリカ・シング―川流域に生息するポルカドットスティングレイ。エイの一種で、成長すると体盤長(丸い部分)は60cmを超えます。

 

 

高い体高をもつマレーハコガメ。腹甲の中央付近が蝶番のように前後に折れ曲がり、背甲との隙間を蓋のように閉じることができるそう。

 

 

東南アジアに生息するアジアアロワナ。水面に落ちてきた昆虫などの餌が食べやすいように、口が上を向いた形状をしているが、ジャンプして水上の枝に止まった餌を食べることもあるとか。

 

 

環境と未来について考えるコーナーがあり、さまざまな物を顕微鏡で見ました。

 

 

こちらはウニの仲間たち。顕微鏡で拡大すると、綺麗な紋様が見れます。

 

 

オオバフンウニ

 

 

コシダカウニ

 

 

ヒオドシウニ

 

 

ハタダンウニ。まるでタコの吸盤のよう。

 

 

続いて海ごみ。現在プラスチックごみは世界中で年間約800万トンが、風で飛ばされたり、川に流されたりして海に流れ込んでいるとの事。このままでは、2050年には海ごみが魚の量を超えると考えられています。

 

 

マイクロプラスチックは5mm以下のごみ。拡散しやすく、生き物の身体に侵入しやすいため、問題になっています。

 

 

こちらは二次的マイクロプラスチック。プラスチックに付着した有害な化学物質が食物連鎖に刷り込まれ、生態系に及ぼす影響も懸念されています。

 

 

人工芝もプラスチックごみの一種。肉眼ではほとんど見えない小さなごみが、顕微鏡で見るととても大きく見えました。

 


海ごみ問題、思った以上切羽詰まっているようですね。

 


つづく