5月22日(水)有馬富士公園訪問記の続きです。

 

小道を歩き、有馬富士共生センターに入りました。

 

 

ふれあいロビーに薪暖炉。全国植樹祭の様子を伝えるパネル展示を見ました。

 

 

左は昭和29年(1954)第5回全国植樹祭の様子で、右は平成6年(1994)第45回全国植樹祭の様子を表したもの。第5回は昭和天皇と香淳皇后を招いて神戸市垂水区の小束山県有林で、第45回は平成天皇皇后両陛下を招いて兵庫県香美町で行われました。

 

 

平成17年(2005)第29回全国育樹祭は、再び小束山県有林にて開催。皇太子殿下(現在の令和天皇)が、昭和天皇お手植えのクロマツの周辺で柴刈りを行い、種から育てたクロマツの苗木2本の補植した写真が残っています。

 

 

ショーケースの中に、その時皇太子殿下が使用されたハサミとクワがありました。

 

 

2日目はここ有馬富士公園にて、県内外から約7,000人の参加を得て式典行事を開催。三田太鼓や獅子舞、マーチングバンドなど、オープニングだけでも様々な演目があったようです。

 

 

式典には、皇太子殿下をはじめ、大会会長・扇千景氏や井戸敏三知事、兵庫県議会議長・内藤道成氏、国土緑化推進機構理事長・木村尚三郎氏、齋藤富雄副知事が参加。

 

 

緑化に関する表彰や苗木の進呈、緑の少年団活動発表があり、メインテーマアトラクション「里山の声が聞こえる」が会場いっぱいに繰り広げられるなど、盛大に行われたようです。

 

 

式典会場では、森づくりに関する展示の他、兵庫県の特産品の実演・販売などが行われ、隣接林や関西学院千刈キャンプでは育樹作業も行われたそう。

 

 

育樹祭の記念に、ウツギ・コバノミツバツツジなど9種類、約6,300本の苗木を植栽。式典行事終了後に、有馬富士公園パークセンターまで約3kmのハイキングコースを歩いたという報告もありました。

 

 

ギャラリーでは、令和4年度「元気のぼり」プロジェクト実施のパネル展示がありました。

 

 

元気のぼりとは、さんだ夢大使として活躍中の造形作家である新宮しんぐうすすむ氏が、東日本大震災を受けて、東北復興への願いをこめて立ち上げたプロジェクト。

 

 

こいのぼりのような形の大きな白い布に復興へのメッセージや絵を描いて、風に乗せて届けようというものです。

 

 

2011年に始まったこのプロジェクトは、日本だけでなく世界各地に広がっているとの事。たくさんのメッセージが風に運ばれ多くの方を元気づけていることでしょう。

 

 

今年も変わらず、風のミュージアムのビオトープで「元気のぼり」の展示がありました。

 

 

こちらは、三田市内にある新宮氏制作の造形作品を紹介する展示です。

 

 

《虹の木》1988年 深田公園

 

 

《水の木》1992年 青野ダム公園

 

 

《星の対話》2017年 三田市役所前 風の広場。機会があればこれらの作品を間近に見たいものです。

 

 

先ほど見た《風のミュージアム》の写真もありました。

 

 

他、新宮氏が制作した絵本の紹介もありました。残念ながら実物は置いていないようです。

 

 

有馬富士共生センターを出て、休養ゾーンに戻りました。

 

 

サンダリーノは、ある嵐の夜、雷といっしょに三田に住む8歳の女の子ソラちゃんのお家の庭に落ちてきた、ちょっとおっちょこちょいでお洒落な宇宙人。お口がなくてしゃべれないけれど、ソラちゃんとはテレパシーでお話ができるそう。

 

 

小径を下った所に、ソラちゃんのお家とされる「風の庵」があります。

 

 

撮り忘れましたが、昨年夏に大阪中之島美術館で開催された「平行人生ー新宮晋+レンゾ・ピアノ展」のポスターが残っていました。

 

 

階段を昇った所に「元気のぼり」プロジェクトに参加した子どもたちが描いた絵がありました。

 

 

裏表両面に描かれています。

 

 

舗装路を歩いて休憩所に立ち寄り。

 

 

道沿いにキリシマツツジの群落がありました。

 

 

ギリギリ見頃といったところでしょうか。

 

 

展望台からの景色は映す価値なし。

 

 

有馬富士公園を出て、水と田園のルートを歩きました。

 

 

つづく