2018年1月19日(金)淡路島観光記です。
福良から直通バスで40分。灘黒岩水仙郷に到着。
坂を上って水仙郷へ。入園料は500円でした。
遊歩道脇に日本水仙。
遊歩道は山の頂上まで続きます。
頂上の向こうは海が見える大斜面。遠くに淡路島の離島・沼島が見えました。
歌人・富田砕花(1890~1984)も、この景色に感動し「水仙の むせぶが如き 香をうつす 海を見下ろす この大斜面」と詠っています。
水仙郷の歴史は古く、江戸時代に付近の漁民が漂着した球根を山に植えたのが始まりで次第に繁殖し、約7haにわたって500万本もの野生の水仙が咲き誇るようになったそう。
論羽山の麓にある灘黒岩水仙郷。開園当初(1950年代)は、禿山の部分にも水仙が咲いていたのでしょうか?
富田砕花が詠んだ景色。この日はもやがかかっていましたが、寒い日は空気が澄んでいて紀伊半島まで見えるそう。
水仙は満開で、近づくと甘い香りがしました。
水仙に海を絡めて撮影。この日に撮ったお気に入りの一枚です。
しばらく遊歩道を下ると、建物が見えてきました。出口はもうすぐです。
下から見た山の斜面。真っ白にするのは難しそう。
花が小さいので、全体で見るとどうしても華やかさに欠けます。
出口付近にお登勢の像。灘黒岩の貧農に生まれたお登勢は、洲本の加納家へ奉公に出、明治3年(1870)に起きた庚午事変を機に北海道へ移住し開拓に従事したと、船山馨の長編小説には書かれています。
1時間足らずで一周できましたが、バスの便に合わせて1時間半ほど滞在。
帰りの便も満席。皆、海と水仙が見える景色に感動し、車内はその話でもちきりでした。