「物語の中のパンダ」に関連して。今回は、3年前の夏に王子動物園で開催された「ありがとうタンタン展」の様子をアップします。
旦旦は、日中友好のシンボルとして阪神淡路大震災からの復興を願って、23年前「興興」と共に神戸にやって来ました。震災から5年という大変な時期で、名前の「旦」という字には、日がのぼるという意味、また「興」という字には復興という願いが込められています。
履歴書によると、タンタンは、1995年9月16日中国四川省臥龍ジャイアントパンダ研究センターで誕生。身長130cm、体重80kgとパンダにしては小柄です。竹とりんごが好物で、食べることと寝ることが好き。性格は、おっとりだけど神経質でマイペース。人見知りが激しく、観覧にはもうひとつです。
タンタンの誕生祝い
入った所に、タンタン24歳の誕生日(2019年9月16日)を祝う、来園者からのメッセージボードがありました。
愛らしいフォルムで動物園の人気者。ここにアップしたもの以外にも、たくさんのメッセージが寄せられていました。
さかのぼって22歳の誕生日(2017年9月16日)、来園者からの寄せ書き。読めないぐらいびっしりです。
20歳の誕生日(2015年9月16日)の寄せ書きもありました。
こちらは若かりし日の写真。小さい頃は活発で、木登りが大好きだったとは意外でした。
タンタンとともに20年
2000年7月16日、コウコウと一緒に中国の臥龍から神戸へ。熱烈な歓迎を受けました。
2002年12月9日、初代コウコウとは合わず、2代目と交代。びっくりなのが、初代コウコウが雌だったこと!中国へ帰国後、出産しています。
2008年8月26日、2代目コウコウとの間に元気な赤ちゃん誕生したが、3日目に死亡。以降、タンタンは春〜夏にかけて、竹を赤ちゃんに見立てて抱くようになったそう。
2010年9月9日、2代目コウコウ他界。繁殖の結果を出せなかった事もあり、以降一匹で過ごすようになりました。
2015年7月13日、日中共同研究延長の調印。2020年まで神戸で過ごすことになりました。「ありがとうタンタン」はそれを見越した展覧会です。
2015年9月16日、20歳の誕生日。人間だと60歳ぐらいになるそう。お誕生日会は盛大に行われてました。
ジャイアントパンダの来園で、2000年と2001年は入園者が急増。以降も年間来園者数が100万人を切ることはなく、ジャイアントパンダによる集客効果が伺えます。
左がタンタン、右が初代コウコウ。来園する前のお宝写真もありました。
タンタンの写真コーナー
まんまるお顔と短い手足が特徴。
後ろ姿は三角おにぎり。足が短いのでパンダ座りはできないそう。
上を見上げて。何を見ているのでしょう?
座り方が上品でお嬢様の風格がありますね。
春は木にもたれかかってお花見。
反省のポーズ、ゴロンと寝っころがったお茶目なポーズ。束ねた笹を豪快に食べます。
ハズバンダリートレーニング
トレーニング用のゲージ。履歴書によると、タンタンはハズバンダリートレーニングを難なくこなすそうです。
エクササイズ① おすわりのポーズ
エクササイズ② お口「あーん」のポーズ
エクササイズ③ あおむけごろんのポーズ
エクササイズ④ 採血のポーズ
パンダの採血が人間っぽくて面白いですね。
あと、追加のエクササイズで、 超音波(エコー)検査がありました。
そして、展示室の真ん中にウンチの展示。タンタンのウンチは、1日10~15kgと大量。主食が竹なので、畳のような匂いがするそうです。
つづく