1月10日(火)「アジュール舞子~マリンピア神戸散策」の続きです。

 

 

さかなの学校(マリンピア神戸 小さな水族館)に入りました。

 

 

入口に水草の水槽。水草は成長中で、11月頃に完成するそう。

 

 

黒板に手書きの文字、味わいがあります。前半は神戸の海や川にいる魚、後半は校長が好きな生きものの展示でした。

 

 

  神戸の海や川にいる魚

 

福田川水系の生きものたち

 

垂水区を縦に貫く福田川。水質が悪く、生きものには厳しい川。最初の水槽では、そんな川でたくましく生きている生きものたちの展示を見ました。

 

 

モツゴ(コイ目コイ科)

関東以西の東アジアに生息。フィッシュミールを食す。「クチボソ」という地方名がある。おちょぼ口でかわいい。

 

 

ドジョウ(コイ目ドジョウ科)

日本を含む東アジアに生息。フィッシュミールを食す。今はあまり食べられないが、食材として優秀。

 

 

コンゴテトラ(カラシン目アデステス科)

中央アジア、コンゴに生息。フィッシュミールを食す。メタリックなボディーが特徴。

 

 

レッドファントムテトラ(カラシン目カラシン科)

コロンビア、ベネズエラに生息。フィッシュミールを食す。うっすら透ける赤い体が特徴。

 

 

イトマキヒトデ(アカヒトデ目イトマキヒトデ科)

樺太以南、鹿児島県以北の日本近海に生息。アジ、オキアミを食す。腕の内側に足がある。

 

 

クロアナゴ(ウナギ目アナゴ科)

東アジア沿岸部、太平洋北西部に生息。アジを食す。マアナゴに比べると味が大雑把なので、漁獲されないことがある。

 

 

カサゴ(カサゴ目フサカサゴ科)

北海道南部以南、東シナ海に生息。アジ、オキアミを食す。頭が大きいので、神戸では「ガシラ」と呼ばれる。

 

 

キジハタ(スズキ目ハタ科)

青森県~九州南岸、瀬戸内海に生息。アジ、オキアミを食す。大阪湾では増えている。

 

 

神戸の磯水槽

 

突堤や磯辺から落とし込み釣りをした時の水景をイメージして作った水槽です。

 

 

それが観覧注意な水景らしく、「見るのも触るのも危険な水槽」という脅し文句がありました。

 

 

この水槽の中に、校長が神戸の海で確認できた生きもので、一番気色悪いと思っている「ウミケムシ」という生きものがいるようですが、残念ながら見当たらず。

 

 

それぞれの生きものにはこのように校長の解説が添えられていて、校長の評価によると、このウミケムシは防御力がハンパじゃないそう。

 

 

ウミケムシがいる水槽の隅に「たこつぼ」があり、マダコの脚が見えました。

 

 

「明石ダコ」で有名なマダコ。校長の説明は下図のとおりです。

 

 

『This is 神戸の海』の水景

 

夏は水温が高くて冬は水温が低い。さらに外洋より塩分濃度が薄い瀬戸内海に生息する魚の展示です。

 

 

メジナ(スズキ目メジナ科)

北海道南部以南に生息。アジ、オキアミを食す。釣り魚では人気。冬はかなり美味しい。

 

 

ドチザメ(メジロザメ目ドチザメ科)

青森県~南日本に生息。アジ、オキアミを食す。どんくさいサメから「ドチザメ」と名付けられたとか。

 

 

フナのなかま(コイ目コイ科)

日本各地に生息。金魚のえさ(フィッシュミール)を食す。どの川にもいるごく一般的な魚。

 

 

タイリクバラタナゴ(コイ目コイ科)

日本各地に生息。オキアミ、金魚のえさ(フィッシュミール)を食す。かわいい姿に似合わず、「日本の侵略的外来種ワースト100」に選定されている。

 

 

インディアンモレイ(ウナギ目ウツボ科)

インド洋・西太平洋に生息。アジを食す。斑点は棲むところによって変わるらしい。

 

 

ここで「かっぱのととろう」と記念撮影。

 

 

ここから先は、校長が好きな生きものの展示でした。

 

 

  校長が好きな生きもの

 

ミズクラゲ(旗口クラゲ目ミズクラゲ科)

北海道南部以南、世界各地の温帯海域に生息。アルテミアを食す。

 

 

ポットベリーシーホース(トゲウオ目ヨウジウオ科)

南オーストラリア、ニュージーランドに生息。ホワイトシュリンプを食す。

 

 

ポットベリーシーホースは、校長が一番奇妙だと思っている生きもの。メスがオスのお腹に産みつけて、オスが出産するとは!びっくりです。

 

 

ウツボ(ウナギ目ウツボ科)

琉球半島を除く南日本、台湾に生息。アジを食す。高知県での消費量が多い。

 

 

ハニーコウムモレイ(ウナギ目ウツボ科)

大西洋沿岸に生息。アジを食す。「モレイ」は英語で、「ウツボ」という意味がある。

 

 

チンアナゴ(ウナギ目アナゴ科)

高知県、琉球列島、インド・西太平洋域に生息。ホワイトシュリンプ、アルテミアを食す。ちょっと残念な写真。身体を出すまでは待ちきれませんでした。

 

 

アメリカザリガニ(エビ目アメリカザリガニ科)

アメリカ南部、メキシコ北部に生息。フィッシュミールを食す。最初はウシガエルのエサとして日本に連れて来られた。環境破壊力がハンパない。

 

 

ハタゴイソギンチャク(イソギンチャク目ハタゴイソギンチャク科)

奄美大島以南、西太平洋に生息。光、フィッシュミールを食す。「ハタゴ」は旅館という意味がある。

 

 

 

カクレクマノミ(スズキ目スズメダイ科)

奄美大島以南、西太平洋に生息。ホワイトシュリンプを食す。アニメ映画「ファインディング・ニモ」で有名。

 

 

シリキルスズメダイ(スズキ目スズメダイ科)

琉球列島から西太平洋に生息。ホワイトシュリンプを食す。

 

 

ネッタイスズメダイ(スズキ目スズメダイ科)

インド洋、西中部太平洋に生息。ホワイトシュリンプを食す。かわいいけれど気が強い。

 

 

ナンヨウハギ(スズキ目二ザダイ科)

インド太平洋の熱帯域に生息。ホワイトシュリンプを食す。「ドリー」と呼ばれる。本当は少し意地悪。

 

 

オオウナギ(ウナギ目ウナギ科)

インド太平洋の亜熱帯域、茨城県以西の太平洋側河川、長崎県以南の河川に生息。アジを食す。エビやカニが大好物。「カニクイ」とも呼ばれている。

 

 

小さな水族館に生きものがいっぱい。知らないことばかりでとても勉強になりました。

 

 

マリンピア神戸散策、まだまだ続きます!