11月18日(金)神護寺散策の続きです。
迎賓館に入りました。
館内では「時代劇の小道具展」を開催中。展示物は撮影可能でした。
1980~85年に放映されたテレビ時代劇『影の軍団』シリーズで、千葉真一(1939~2021)が使用した道具。
千葉真一は時代劇の中で伊賀忍者の頭領役を演じ、一世を風靡しました。
1958年の東映映画『丹下左膳』で阪東妻三郎(1901~1953)が使用した刀。
映画の中で、阪東妻三郎は片目片腕のニヒルな剣士・丹下左膳役を演じました。
1972~73年にフジテレビ系列で放映されたテレビ時代劇『木枯らし紋次郎』で中村敦夫(1940~)が使用した刀。
時代劇の中で、中村敦夫は無宿の渡世人・木枯らし紋次郎役を演じました。
1972~73年に放映されたテレビ時代劇『眠狂四郎』で、田村正和(1943~2021)が使用した刀。
時代劇の中で、田村正和は、己の残酷な出生の秘密を知り、義理・人情・憐憫の情に眼をそむけ、孤独に生きる眠狂四郎役を演じました。
2010年にテレビ朝日系列で放映された時代劇『忠臣蔵~その男、大石内蔵助』で、田村正和が着用した甲冑。
時代劇の中で用いられた小道具。
時代劇の中で、田村正和は播磨赤穂藩の筆頭家老・大石内蔵助役を演じました。大石内蔵助(1659~1703)は元禄年間(1688~1704)に起きた赤穂事件の赤穂浪士四十七士の指導者として知られています。
1979~81年にテレビ朝日系で放映された時代劇『必殺仕事人』で、藤田まこと(1933~2010)が使用した刀。
時代劇の中で藤田まことは、表稼業は南町奉行所の定町廻り同心、裏稼業は殺し屋という2つの顔を持つ架空の人物・中村主水役を演じました。
1930年に映画化された『旗本退屈男』で、市川右太衛門(1907~1999)が使用した刀と印籠。
『旗本退屈男』は1963年まで続いた長寿シリーズで、全30作一貫して早乙女主水之介役を市川右太衛門が演じ、彼の代表作となりました。
『水戸黄門』は、江戸時代の水戸藩主・徳川光圀(1628~1701)が隠居して日本各地を漫遊して行なった世直し(勧善懲悪)を描いた創作物語。
1910年に映画化されて以来、時代劇の定番としてさまざまな役者が水戸黄門を演じてきたため、どの作品で誰が使用した小道具か分かりません。おなじみの印籠や杖、刀や振り分け荷物が展示されていました。
1978年にテレビ朝日系列で放映を開始した時代劇『暴れん坊将軍』で、松平健(1953~)が使用した刀と扇。
松平健が演じたのは、8代将軍・徳川吉宗。『暴れん坊将軍』は2003年まで続く長寿番組で、彼の代表作となりました。
1962年に大映によって映画化されて以来、26作品というシリーズが公開されている『座頭市』で、勝新太郎(1931~1997)が使用した刀。
時代劇の中で、勝新太郎は兇状持ちで盲目の侠客である座頭の市を演じました。
2013~15年にNHK BSプレミアムで放映された時代劇『雲霧仁左衛門』で、中井貴一(1961~)が使用した刀と被り物。
『雲霧仁左衛門』は、希代の大盗賊・雲霧仁左衛門率いる一党と、その捕縛を目指す火付盗賊改方長官・安部式部との攻防を描く物語。中井貴一は劇中で雲霧仁左衛門役を演じました。
背後の屏風は江戸城を描いていると思いたいのですが、山鉾が描かれていることから、祇園の風景かもしれません。
係員の方の勧めもあり、出入口の小道具を触ってみました。
火打ち道具
博打道具
振り分け荷物
薪ざっぱ(薪を切る道具)。意外に重かったです。
仕込み刀各種
両面張柄付太鼓
役者になりきりコーナーもあり、着用しても良いと言われましたが…。
ここでコスプレをしていたら、高雄三尾巡りは断念しないといけません。
縁側に出ました。
ガラス窓から見える錦雲渓が綺麗です。
意外に奥行きがあり、客間が数室あります。そのうちの一室に源頼朝像があり、撮影禁止でした。
元の部屋に戻りました。
入口付近に番頭の席があり、中に入って番頭役になってみてくださいとの事。
注文通り、悪そうな顔で撮影。役者ならここで怪しげな笑顔を浮かべるのかな?
見ての通り大根役者なので、普通の写真も撮ってもらいました。
つづく