再び六甲ミーツアートの話に戻します。
今年の六甲ミーツアートはパスポートの値上げ(2,200円→3,100円)と、ナイトミュージアムが土日祝に縮小された事。そして六甲ケーブルの運休が大きな痛手でした。
これから書くのは昨年11月4日(木)の訪問記です。六甲ケーブルの駅舎は早くもクリスマス仕様。標高が高いので肌寒く、冬の気配を感じました。
六甲ケーブルは開業89周年で、現在の車両は3代目で平成11年(1999)3月から運行しているそう。
23年間毎日27本、ガタゴトと急斜面を運行していたら、老朽化でいつ故障してもおかしくないのかもしれません。
この日乗ったのは、16時40分発のケーブルカー。乗客は私を含めて3人でした。
途中、下りケーブルカーとすれ違い。こちらもガラガラで、日中の観光客も少なかったようです。
10分程度で六甲ケーブル山上駅に到着。こちらもクリスマス仕様で、フォトスポットになっていました。
乗り換え時間が5分程度なので、景色を見るのもそこそこに、六甲山上バスに乗車。
10分程度バスに揺られ、ROKKO森の音ミュージアム前で下車。
すっかり日は暮れましたが、道標がギリギリ肉眼で見える明るさでした。
幸いROKKO森の音ミュージアムはバス停の近くにあります。
温かな光に薄暗い道を歩く緊張感が和らぎました。
パスポートのプラス1会場枠で入館し、建物の中を通り抜けてSIKIガーデンに直行。
SIKIガーデンの一角に、高橋匡太(1970~)による参加型作品《ひかりの実 in SIKIガーデン》があります。
風船の絵は全て来館者が描いたもの。この作品は今年も健在です。
写真では伝わりませんが、お庭全体に楽しげなサウンドが流れていました。
館内では、明和電機のプロデュースによるメカニカルコンサートがありました。
真ん中の人形がプロデューサーの土佐信道(1967~)で、その両端が土佐兄弟。3つの人形が音楽に合わせて動く様子が面白く、傑作でした。
他、音楽に合わせて胸が膨らんだり萎んだりするナンセンスマシーン。
音符の形の電子楽器「オタマトーン」の商品開発も行っていて、それらの楽器の紹介もありました。今年はこういうオルゴールとのコラボイベントも無くなっています。
コンサートが終わったらバス停へまっしぐら。来たバスに飛び乗り、六甲ガーデンテラスに向かいました。
つづく