5月7日(土)長岡天満宮。
霧島ツツジの名所ですが、今回は別の花目当てに訪問しました。
水上橋を歩いてカキツバタ園に向かいます。
水面を覗き込むと、エサでもくれると思ったのでしょう。鯉が一斉に寄ってきました。
それに対して亀は我関せず。マイペースに泳いでいます。
カキツバタ園は中ノ島の近くにありました。
満開の黄菖蒲にテンションが上がります。
その名のとおり、鮮やかな黄色の花を咲かせる黄菖蒲。
明治の中頃に渡来し、日本全国の水辺や湿地、水田脇で野生化し、群生するようになったそう。
黄菖蒲の向こうに睡蓮。正面から見るため、端まで歩きました。
そして来た道を振り返り。
池のほとりにアヤメが咲いていました。
このアヤメは長岡京市の姉妹都市、伊豆長岡町(現:伊豆の国市)から寄贈されたもの。
陸地に咲き、花びらの付け根にある黄色と紫の網目模様が特徴です。
池にはコウホネが咲いていました。
白い花はカキツバタでしょうか?
八条ヶ池は水生植物の宝庫。5~8月にかけて、数種類の花が時期をずらして見頃を迎えます。
湿地に咲くカキツバタ。花びらの付け根に白い筋があることが特徴。
日本古来の花で、長岡京を遷都した桓武天皇の曾孫である在原業平(825-880)が、伊勢物語の中でカキツバタの美しさを詠った和歌が有名です。
水上橋を西へ進みました。
こちらは花菖蒲。日本独自に発達した園芸植物で、現存する品種は2000種以上。花びらの根元に黄色い筋があることが特徴です。
アヤメやカキツバタより開花時期が遅く、咲き始めでした。来年は花菖蒲目当てに行こうかな。
八条ヶ池の西口まで来ました。
説明板によると、ここ八条ヶ池周辺地区は、平成25(2013)年度 都市景観大賞・都市空間部門において、国土交通大臣賞を受賞したとの事。
八条ヶ池は寛永15年(1638)に八条宮智忠親王によって築造された灌漑用の溜め池。外周は約1㎞、貯水量は約35000トンあるといいます。
特筆すべきは、平成3(1991)年度から始められた市町村シンボル事業。水上橋四阿の説明板には、浙江省杭州市の三潭印月を望む水上橋をモデルとしたこと、「市民の憩いと観光の名所」となるようにとの思いが記されています。
そして平成5~10年度(1993〜98)に行われた団体営ため池等整備事業では、池の浚渫を行い、水質維持のためのポンプや噴水、テラスやデッキの設置を加えて、八条ヶ池を回遊する「ふれあい回遊のみち」が完成しました。
西山連峰を借景とした緑豊かな空間。デッキに出ると、対岸の景色が近づいたように感じられます。
橋の欄干に止まっている白い鳩が珍しく、スマホのシャッターを切りました。
回遊のみち沿いにある古めかしい石灯籠。製造年は分かりません。
中堤付近に建つ八条ヶ池改修記念碑は、平成5~10年度(1993〜98)に行われた団体営ため池等整備事業完了を祝ったもの。
そう、八条ヶ池は平成10年(1998)以降、現在の姿になったのです。
対岸に並ぶ高床式の料亭。ランチタイムで長屋は満席。それに対して別棟の建物は空席が目立ちました。
ふれあい回遊の道は続きます。
錦水亭を通過。
遊歩道を歩いて長岡天満宮に向かいました。
つづく