少し話を戻します。
どこからともなく聞こえてくる、火の用心とお囃子の音楽。
その声の主たちと高台寺公園で出会いました。
公園の隅にウクライナ国旗色の大型行灯。ロシアのウクライナ侵攻から2週間しか経っていないのに、花灯路推進協議会も仕事が早いものです。
京都市とウクライナの首都・キエフ市は姉妹都市らしく、キエフ市への寄付金を募っていました。
トイレ休憩を終えた火の用心とお囃子組は整列し、動き出しました。カメラを構えた人たちが後追いします。
その間大型行灯は貸切状態でした。
園内を歩きました。
寄付はするべきだったと後で反省。
女性2人組がお絵かき行灯にチャレンジ中。
ものの5分ほどで描き上げ、裸電球に出来上がった作品を被せていました。
これぞ参加型のアートです。
創作行灯デザインコンペは224点の応募があったらしく、仮設会場で入選作の展示がありました。
最優秀賞作は吉田百花氏の「透影」。竹を素材にした和モダンな作品です。
階段を降り、高台寺公園を出ました。
午後7時を過ぎると、人の往来がぐっと減ります。
夜は不気味な高台寺の参道。
遠くに銅閣寺を撮る人たちの姿が見えました。
私も近づき、同じように撮りましたが。手前の木がじゃまでもうひとつです。
大雲院の門前に、未生流(庵家)寺門実甫氏のいけばな作品。
ライトアップで色鮮やか。行きがけ見た時より、ずっと良い作品に変わっていました。
ねねの道も貸切状態。
大谷祖廟の参道にいけばな作品があり、立ち止まりました。
京都未生流松本司氏の作品は華やかで、一際目立ちます。
それに対し、甲州流宮本花抱氏の作品は落ち着いた雰囲気。相乗効果で引き立て合っていました。
そして奥にある大谷祖廟を参拝。
大谷祖廟は東本願寺の飛地境内で、親鸞聖人の墓所です。
閉門していたので、門前で一礼。参道を引き返しました。
参拝の後は「大学のまち京都・伝統の灯り展」を見ました。
嵯峨美術大学《幻夢》
京都市立芸術大学《リップル・ヒカリ・シャドー》
池坊短期大学《光と灯り》
池坊短期大学《花と明かり》
京都工芸美術大学《KAGUYA》
京都工芸美術大学《和紙TO風》
京都工芸美術大学《心象》
京都工芸美術大学《生命の灯》
京都工芸美術大学《木炭》
成安造形大学《YOSHI WORKS 2004-2022》
成安造形大学《水仙》
成安造形大学《菜の花》。大学ごとに趣向が違い、面白かったです。
ねねの道に戻ると、左手に銅閣寺が見えました。
つづく