日本館ファクトリーエリアの続きです。以下の本文は、公式サイトから引用しました。

 

 

7.やわらかく作ることで、「受け継ぐ」

 

「式年遷宮」という儀式は、伊勢神宮で20年に一度、交互に社殿を建て替え、衣服や服飾品、武具なども新たに仕立て、大御神にお遷りいただく神事のこと。

 

 

なぜ20年に一度、建物や神具を新しくするのか?理由の一つに技術継承が挙げられます。その期間であれば、多くの職人が一生のうちに二度、あるいは三度、遷宮に携わることができ、技術の継承ができるのです。

 

 

使う木材は苗木から育て、もとのお宮の木材や、わらぶきは再利用するので、素材もリユース・リサイクル。

 

 

いのちが循環するように、常にみずみずしい姿を保つだけでなく、伝統技術や文化も未来へつないでいく。それが1300年も続く式年遷宮の思想でもあるのです。

 

 

式年遷宮について、展示室で見たパネルをスライドショーにしました。ドラえもんの漫画が分かりやすかったです。

 

 

8.やわらかく作ることで、日本館も「次へ生かす」

 

ユニフォーム

 

日本館のアテンダントが着用するユニフォームは、100%リサイクル可能なポリエステル製の生地と糸で作られている。

 

ボタンやファスナーを使用しないことで、分解や分別がしやすく、着物のようにさまざまな体格や体型に合うよう工夫されている。

 

 

スツール

樹脂に藻類を混合した素材を用いて、3Dプリンターで出力されたスツールは、細かく粉砕して再利用することができる。日本の伝統的な木造建築の手法を応用し、留め具や接着剤を一切使わず組み立てられている。

 

 

パッケージ

日本館のショップで販売される商品を梱包する段ボール製のパッケージは、対角線の折り目で、ひねるように手軽に畳むことができる。コンパクトなサイズにまとまり、効率よく回収できる。


 

 

家具

日本館で使用されているベンチや看板類は、建物と同じくCLT(直交集成板)を使い、できるだけ加工を減らしたシンプルなデザインに。組み立てしやすく、すぐに分解できるため、再利用しやすい。


 

 

建築

日本館の壁に使われているのは、間伐材から作られたCLT(直交集成板)。万博終了後に解体され、再利用されることを見据えて、可能な限り加工を抑えた工法が採用されている。

 

 

やわらかなギャラリーの次は「水のアート」。円盤の表面に水が滴り、消えていく様子を見ました。

 

 

円盤は太古に生きた藻類の化石でできています。水の吸収・放出に優れた「珪藻土」の特質を生かしたこの展示は、「はかなさ」も美しさとして慈しんできた日本の美意識を体現したもの。

 

 

水滴に受ける円盤は、ひと周りする間に乾き、描かれた絵は消滅します。出現した瞬間から、ほのかに消え始める繊細に絵画と、水の滴る心地よい音。そのさまは、終わりと始まりを繰り返す、ひとつの「循環」の現れです。

 

 

この展示をただのアート作品で終わらせないために、「珪藻土」について調べてみました。

 

 

珪藻土は、「珪藻」と呼ばれる微細藻類の死骸が、海や湖の底にたまり、化石になったもの。

 

 

珪藻は、現在も、海や川、池や湿り気のある岩や土に生息しています。目に見えないほど小さな生きものですが、海洋中で行われる光合成の量は、地球全体の約20%を占めるともいわれ、人のみならず生態系全体を支える大きな存在です。

 

 

ガラス質の殻を持ち、死んだあとは殻だけが残ります。珪藻土はこの殻が無数に集まって形作られたものです。

 

 

珪藻土は無数の細かい穴があり、軽量で高い吸水性を持っています。バスマットやコースターとして使われるほか、醤油やビールの製造時にろ過助剤としても利用されます。

 

 

また、温度と湿度を一定に保つ性質があり、湿気を吸収したり放出したりする「調湿」機能があるため、日本では古くから壁材として重宝されています。

 


珪藻土って意外に身近なものだったんですね。

 

 

締めくくりの言葉は、「さよなら」じゃなく、「いつかまた」。3つのエリア(プラント・ファーム・ファクトリー)を一巡りして体感した「循環」の物語は、私たちの暮らしの中でも続いていきます。

 

 

ショップには、藻キティやベアブリック、ドラえもんなど、日本館のキャラクター商品がずらり。ここでモノを買うことにより、循環に参加できるとの事ですが、キャラクターが好みでなかったのでパス。

 

 

出口で「火星の石」観覧証明書を受け取り。

 

 

50m先にバイオガスプラントがあると聞き、立ち寄り。

 

 

万博会場で出た生ごみを、微生物の力で分解し、水やバイオガスを使って電気を生み出し、プラントを動かすエネルギーとして生かしていく。展示の大元を見て、全てがつながりました。

 

 

関空にいる人とハイタッチでふれあう伝話。ドローンショーまで10分を切っていたので、そんな事をしている暇はありません。

 

 

長い通路を駆け抜け。

 

 

日本館を出て、ウォータープラザに向かいました。

 

 

つづく