石内都展の後は庭園散策。
訪問日は今から3ヶ月前で、ハナミズキが咲いていました。
頭上に八重桜。
足元にムラサキハナナ。春の花が所狭しと植えられています。
雑草に埋もれた彫刻は、元永定正(1922-2011)氏制作の「セラミックチェア1(2002)」。
水琴窟に近づき耳を澄ますと、微かに水の滴る音が聞こえてきました。
曲がり角に茶室。
今は使われていない井戸。
ここはかつて、元昭和電極(現:SECカーボン)の会長、大谷竹次郎(1895-1971)の邸宅だったそう。
点在する石灯籠や五重塔、そして赤石や青石といった巨大な庭石は大谷氏が集めたもの。
水が上から下へと流れ、井戸に注がれます。
水辺に山口牧生(1927-2001)氏制作の「いとけなきものの舟(2001)」がありました。
この美術館は、故大谷氏からの土地建物と美術品の寄贈を受けて、昭和47年(1972)に開館したとの事。
ほのぼのとした家族の像が、邸宅のあった時代を偲ばせます。
八角形の建物の前に、元永定正氏制作の「セラミックチェア2(2002)」。
足元にシャガ。
この辺に津高和一(1911-1995)氏の彫刻作品があったそうですが、見落としました。
遊歩道の脇に干からびたツツジ。
反対側にゲラニウム。
木を切った跡だと思いきや、山口牧生氏制作の「作品(1992)」。
表に回ると、同じく山口牧生氏制作の「作品 三点組(1987)」がありました。
「ハチエモン(カンテレのキャラクター)」じゃなくて、元永定正氏制作の「セラミックチェア3(2002)」。子供が座りそうな高さです。
壁ぎわの彫刻は、岡本太郎(1911-1996)氏制作の「午後の日(1967)」。多摩霊園(東京都府中市)にある岡本氏の墓碑にもなっている作品です。
最後に晩年の大谷竹次郎像を見て、庭園散策はおしまい。
西宮市大谷記念美術館を出て、次の目的地に向かいました。