8月10日(月)京都岡崎訪問記
地下鉄東山駅から徒歩10分。京セラ美術館に到着。
滝のように流れる汗を拭い、検温。
チケットを購入し、会場へ向かいました。
リニューアルした建物はとてもスタイリッシュ。壁が真っ白で照明が眩しく感じられます。
それでいて、京都市美術館の面影も残っていました。
そして光の広間には、パブリックアートの展示があってびっくり
この作品は、鬼頭健吾(1977)氏がこしらえたもので、約2,500個のフラフープを使っているのだそう。
建物とのミスマッチ感は否めませんが、新しい美術館創りへの意気込みが感じられます。
只今本館にて、最初の一歩:コレクションの原点を開催中。開館3年目の春(1935年)に開催した本館所蔵品陳列に出品された47点を一挙公開。リニューアルオープンにふさわしい内容です。
第1章は最初の所蔵品。大礼記念京都美術館開館後、最初に寄贈された美術品が並びます。
榊原紫峰「獅子(1927)」
岡田三郎助「満州記念(1932)」
石本暁曠「在りし日の黙雷禅師(1932)」
清水六兵衛「大礼磁仙果文花瓶(1926)」
第2章は、昭和3年(1928)に京都で開催された大礼奉祝会について。昭和天皇の即位を祝う展覧会で、格調高い作品が並びます。
中村大三郎「ピアノ(1926)」
石崎光瑤「春律(1928)」
梥本一洋「餞春(1928)」
第3章は、昭和9年(1934)に開催された大礼記念京都美術館展について。開館記念展覧会で、大礼奉祝会から多くの作品が寄贈されました。
福田平八郎「白梅(1934)」
小磯良平「踊りの前(1934)」
津田信夫「英雄闘志 鋳銅軍鶏置物(1934)」
第4章は、大礼記念京都美術館展と同年に開催された第21回院展と第15回帝展について。院展は日本美術院が主催する公募の展覧会で、帝展は帝国美術院主催の官展。それぞれ現在の春の院展、日展に相当します。
太田聴雨「種痘(1934)」
菊池契月「散策(1934)」
奥村霞城「漆器 鷺の図手箱(1934)」
最後に、大礼記念京都美術館開館当時の様子を知る資料の展示がありました。
門柱に埋め込まれた京都美術館の館名プレート。上部に「大礼記念」と刻まれた跡があり、年季が入っています。
次の予約との間を30分空けてしまったので、時間をもて余し、一旦外に出ました。