淀城跡公園~淀駅 | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

先日の続き。

 

 淀水路の後は淀城跡公園散策。與杼(よど)神社から入りました。

 

 

 新型コロナで世の中が神経質になっている今、柄杓を触るのもはばまれます。

 

 

 淀の産土神が祀られているという、與杼神社。初詣はそれなりに参拝者がいたよう。

 

 

 僧の千観(918-984)が応和年間(961-963)に肥前国佐賀郡に鎮座の與杼日女(ヨドヒメ)神社より、淀大明神として勧請したのが、與杼神社の始まりです。

 

 

 祭神は豊玉姫命(トヨタマヒメノミコト)、高皇産霊神(タカミムスビノカミ)、速秋津姫命(ハヤアキツヒメノミコト)の三柱。

 

 

 伏見城廃城を受け、徳川2代将軍秀忠(1579-1632)の命により、松代定綱(1592-1652)の指揮で、元和9年(1623)に着工したのが、淀城の始まりです。

 

 

 淀の地は、桂川・宇治川・木津川が合流する水陸の要所で、江戸時代には「雁木(がんぎ)」という特設の桟橋が設けられました。

 

 

 朝鮮通信使が、慶長12年(1607)から宝暦14年(1764)までの間に約11回、この雁木を利用したという記録も残されています。

 

 

 稲葉神社の祭神は、淀藩稲葉家の祖、正成(1571-1628)公。妻はかの有名な春日局(1579-1643)。斎藤利三の娘で、徳川3代将軍を育てた人物です。

 

 

 享保8年(1723)、稲葉家5代目正知(1685-1729)が下総国より10万2千石で入封。明治4年(1871)、16代正邦(1834-1898)の時に廃藩されるまで、稲葉家が12代148年間に渡り淀藩主を務めました。

 

 

 今の淀城は石垣や天守台が残るのみ。草木が生い茂り、荒れています。

 

 

 標高17.5mの城郭を歩きました。

 

 

 河津桜が色鮮やか。

 

 

 ここは京阪電車が撮れるスポットです。

 

 

 城郭から公園を見下ろしました。

 

 

 平日日中はとても静か。

 

 

 今にも雨が降り出しそうな天気でした。

 

 

 高架沿いを歩きました。

 

 

 駅前ロータリーにも河津桜。

 

 

 町おこしの一環で、平成14年(2002)に2本の苗木を植えたのが始まりだそう。

 

 

 「淀さくらを育てる会」を中心に、地元の寄付で植樹が進められ、現在は水路沿いや淀城跡公園などに約300本が植えられているとの事。

 

 

 淀の河津桜は豪華絢爛。町おこしに力を入れているのが伝わってきました。