城南宮神苑② | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

 室町時代の様式を踏まえた池泉回遊式の庭園。池に浮かぶ蓬莱島。古来から蓬莱島は不老長寿の象徴とされてきました。
 
 
 向こう岸の三体の仏を象った石組は仏の世界を表わし、その奥に鳥居と社殿を望めます。
 
 
 馬酔木(あせび)の花が咲いていました。
 
 
 鮮やかな紅色の花。
 
 
 その隣に白い花。
 
 
 神苑の梅は何処も紅白抱き合わせでした。
 
 
 池のほとりで水鳥が日向ぼっこをしていました。
 
 
 水中に鯉が泳いでいました。
 
 
 桃山時代の豪壮な気風が感じられる枯山水の庭。広々とした芝生が大海原を、点在する岩が沿岸の島々を表わしています。
 
 
 欧州から黄金の国ジパングに来た船を表現した五葉松。都を目指す外国使節が、華やかな行列で城南の地を進んだ姿が想像できます。
 
 

 院政の拠点となり、賑わいと華やぎに包まれた平安時代後期の離宮の景観を枯山水で再現した「城南離宮の庭」。

 

 

 平らな石を敷いた苑路が鴨川を、白い石の広がりが離宮の池を、緑の草の所々にある石組で殿舎を表わしたといいます。

 

 

 城南離宮は方違え(かたがえ)の宿所や熊野詣での精進所となり、城南宮は「方除(ほうよけ)の大社」として皇室からも崇敬されてきました。明治時代到来を告げる「鳥羽・伏見の戦い」が城南宮の参道で始まったのは有名です。