3月初めに訪れた城南宮の神苑。特に春の山は幻想的で、その美しさに目を奪われました。
「源氏物語花の庭」とも呼ばれている神苑。白河上皇が城南離宮を築く際、「源氏物語」に描かれた光源氏の大邸宅「六条院」を真似て、春の山や秋の山を作ったと言われています。
神苑には「源氏物語」に描かれた花や木々が80種余りあるとのこと。地面にはふきのとうが芽吹いていました。
それでもやはり主役はしだれ梅。
満開のしだれ梅は近くで見ても綺麗でした。
ピンクの花の中に白い花が少しだけ混ざっていて、柔らかな雰囲気です。
落ち椿としだれ梅。どこまでも見られている事を意識した庭でした。
落ち椿に使われている城南椿。
むき出しの木の根から力強い生命力が感じられました。
空高く咲く玉の浦。椿も色々咲いていました。
本殿裏に出ました。
神楽殿裏の梅も満開でした。
春の山と同じ品種です。
寝殿造風の神楽殿、それに続く平安の庭。平安時代の貴族の邸宅と庭を模したといいます。
池に浮かぶ中ノ島。階段状の滝から清流が注ぎ、遣水が流れていました。
春と秋に曲水の宴が行われる苔の庭。ここは藤や紅葉の季節に訪れると良さそうです。