論鶴羽古道(表参道) | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

 登山口からいきなり急勾配の坂。

 

 道沿いに咲く椿の花が、殺風景な冬山に彩りを添えています。

 

 来た道を振り返りました。灘黒岩の海とはお別れです。

 

 山道に変わり、登山らしくなってきました。

 

 鹿よけネットを開けて中に入りました。ここから先、イノシシが出ても後にはひけません。

 

 道が細くなってきました。

 

 右手に山が見えます。

 

 木の隙間から、みかん畑が見えました。

 

 平安の頃より、修験者達の修行の道として、祈りを捧げる信仰の道として、地域の人々の生活の道として歩かれてきた諭鶴羽古道。

 

  かつては山中に28の大伽藍が建てられ、霊場として栄えました。ここから先、何ヶ所か史跡があります。

 

 山上の寺に戻る僧侶たちが曲がり角で一休みしていたという話に由来する「坊さま角」。

 

 お菊さんという人が出店した茶店跡。

 

  古道を行き来する人が、ウバメガシなどの小枝を地蔵に手向け、旅の安全を祈願したり、神社を逢拝したことから、「柴折り地蔵」と呼ばれるようになった5丁目の丁石。

 

 山道は荒れていて、大粒の石が転がっていたり、滑りやすかったりする所もありました。

 

 薄暗かった道に光が差してきました。2丁目付近に、論鶴羽権現を祀った薬師堂跡があります。

 

 1953(昭和28)年、薬師堂跡から「長享二年(1488)」の銘のある五輪塔が発見されました。

 

 道の向こうから人の声が聞こえてきました。論鶴羽神社はもうすぐです。

 

 12時半過ぎ。境内に到着。まずはトイレで用を足し、それからゆっくり境内を周ることにしました。

 

 境内に諭鶴羽山(ゆづるはさん)の山頂碑があり、ゴールに達した気分になりますが、ここはまだ中継点。山頂はもっと上にあります。