大宮御所 | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

 昨年7月28日(金)午後1時過ぎ。仙洞(せんとう)御所参観者の通用門が開門。通行許可証と身分証明書を提示し、受付を済ませました。

 

 参観者は35人ぐらいだったと思います。炎天下の中を1時間ほど歩くので、できるだけ木陰を歩き、こまめに水分を取るように、とガイドさんから注意がありました。それでも去年の暑さは、今年に比べるとまだましでした。

 

  これは大宮御所の御車寄(おくるまよせ)。天皇皇后両陛下や皇太子同妃両殿下が訪れた時だけ開けられる、大宮御所の玄関です。

 

 大宮御所は、後水尾(ごみずのお)上皇の中宮であり、2代将軍秀忠の娘であった、東福門院和子の女院(にょいん)御所として、江戸時代初期に造営されたのが元となっています。

 

 1854(安政元)年の大火で焼失しましたが、1867(慶応3)年、孝明天皇の女御である、英照(えいしょう)皇太后のために再建されました。皇太后が住んでいたのは1872(明治5)年まで。その後、御常御殿(おつねごてん)のみ残して整備されました。

 

 大正年間に内部を洋風に改め、周りにガラス戸をはめました。現在の御常御殿は天皇皇后両陛下や皇太子同妃両殿下の宿舎として使われています。庭は「松竹梅の庭」と呼ばれ、紅梅・白梅、竹林、松が植えられました。